科学技術イノベーション総合戦略2016
【閣議決定】科学技術イノベーション総合戦略2016
策定の経緯
我が国において、科学技術イノベーションは成長戦略の重要な柱と位置付けられており、総合科学技術・イノベーション会議が司令塔となり、「科学技術イノベーション総合戦略」を毎年策定し、施策の重点化等により着実に実行してまいりました。
科学技術イノベーション総合戦略2016の策定においては、本年度が第5期科学技術基本計画の初年度であることを踏まえ、第5期科学技術基本計画を基に、2016年度から2017年度に向けて重きを置くべき取組について議論を重ねてまいりました。
<総合科学技術・イノベーション会議における議論>
- 2015年3月28日(第16回) 第5期科学技術基本計画の推進に向けて
- 2016年4月19日(第18回) 科学技術イノベーション総合戦略2016の策定について(素案)
- 2016年5月13日(第19回) 科学技術イノベーション総合戦略2016の策定について(諮問・答申)
[2016年5月24日 閣議決定]
科学技術イノベーション総合戦略2016のポイント
科学技術イノベーション総合戦略2016では、第5期科学技術基本計画を基に、2016年度から2017年度に向けて取り組むべき施策を掲げています。その中でも、今後、特に検討を深め、具体的な実行のため特に梃子(てこ)入れすべき項目として、以下の5項目を挙げています。
1. Society 5.0の深化と推進
第5期基本計画で新しく掲げた概念である「Society 5.0」を初年度から強力に推進し、我が国の産業競争力の強化と社会的課題の解決を両立
※Society 5.0とは、狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続く新たな経済社会であり、サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させ、経済的発展と社会的課題の解決を両立し、人々が快適で活力に満ちた質の高い生活を送ることのできる、人間中心の社会を表すものです。
2. 若手をはじめとする人材力の強化
3. 大学改革と資金改革の一体的推進
早急に対処しなければならない若手育成、大学改革を強化し、先行きの見通しが立ちにくい大変革時代において柔軟かつ的確に対応
4. オープンイノベーションの推進による人材、知、資金の好循環システムの構築
産学官の本格的連携やベンチャー企業の創出強化を通じ、世界を先導する我が国発のイノベーションが次々と生み出されるシステムを構築
5. 科学技術イノベーションの推進機能の強化
司令塔機能の強化をはじめとする科学技術イノベーションの推進機能を強化し、基本計画及び本総合戦略に位置付けられた政策や施策を効果的かつ柔軟に実行