SIP自動運転 東京臨海部実証実験の参加者募集について
~交通環境情報のNET配信による円滑な自動運転の実現~
令和3年3月25日
政策統括官(科学技術・イノベーション担当)
プレスリリース
安全で円滑な自動運転を実現するため、信号情報をはじめ、緊急車両、事故車、プローブ情報を活用した交通渋滞等の交通環境情報を公衆広域ネットワークにより情報配信する仕組みを構築し、東京臨海部の一般道、首都高速道路において実証実験を実施することから、参加者を募集します。
1.これまでの取組状況
SIP第2期「自動運転(システムとサービスの拡張)」(以下、「SIP自動運転」という。)では、自動運転を実用化し普及拡大していくことにより、交通事故の低減、交通渋滞の削減、交通制約者のモビリティの確保、物流・移動サービスのドライバー不足の改善・コスト低減等の社会的課題の解決に貢献し、すべての人が質の高い生活を送ることができる社会の実現を目指して、産学官共同で取り組むべき共通課題(協調領域)の研究開発を推進しています。
より安全で快適な自動運転を実現可能とする走行環境を構築し、実証実験を行うことで、技術、制度、社会的受容性に係る課題解決に向けた取組を促進し、実用化と普及の加速を図るため、東京臨海部実証実験を実施しております。
交通環境情報を活用したインフラ協調型の高度な自動運転の実現を目指し、2019年10月から、東京臨海部の一般道に信号情報提供用のITS無線路側機、高精度3次元地図等、首都高速道路に合流支援のためのセンサー等のインフラを整備し、国内外の自動車メーカー、自動車部品メーカー、大学、ベンチャー等の参加を得て実証実験を実施してきました。
実証実験の参加者、インフラ設備双方から収集したデータを用いて、自動運転に対するインフラからの情報提供による効果、自動運転に必要なインフラの配置を含めた要件、自動運転車が道路交通に与える影響等について分析・検証を進めています。
2.東京臨海部実証実験における今後の取組
SIP自動運転では、2021年度においては、交通環境情報の広範囲での利用促進に向けて、公衆広域ネットワークを利用した様々な情報の車両への配信の仕組みの社会実装に向けて、これまでに整備してきたインフラによる情報に加え、より多様な交通環境情報を実交通環境下で利用できる実験環境を整備し、実証実験を行います。
新たな交通環境情報として、車両プローブ情報を活用した車線別渋滞、交通規制、落下物情報、他事業者の有する情報を活用した気象、緊急車両、事故車に関する情報等を想定して、実証環境を構築していくこととしております。
つきましては、本実証実験に協力いただける参加者を募集いたします。参加条件等の詳細については、管理法人NEDOが公表する募集要項等を参照ください。
3.東京臨海部実証実験への参加者募集の概要
(1)実証実験の実施期間
2021年秋以降、実証実験に必要な実験環境が整い次第、開始予定です。
(2)実施エリア
- 臨海副都心地域(一般道)
- 羽田空港地域(一般道)
- 羽田空港と臨海副都心等を結ぶ首都高速道路(一般道を含む)
(3)実証実験の概要
臨海副都心地域、羽田空港地域、羽田空港と臨海副都心等を結ぶ首都高速道路(一般道を含む。)において、既に整備しているインフラによる信号情報や合流支援情報の配信(V2I)に加え、公衆広域ネットワークによる信号情報をはじめ、車両プローブ情報を活用した車線別渋滞、交通規制、落下物情報、他事業者の有する情報を活用した気象、緊急車両、事故車に関する情報等の交通環境情報の配信(V2N)に係る実験環境を提供いたします。
また、本実証実験については、国際的にオープンな実証実験の場とすることとし、協調領域の技術の標準仕様化に係る課題検証と合意形成の取組により、実用化・標準化の促進、国際連携・国際協調の推進等も図ります。
なお、実証実験の参加者には、実証実験に使用する自動運転車両、当該車両の運用及び運転手等の準備とともに、実
験データの取得、分析、実験結果の報告等をしていただくこととしています。また、内閣府、関係省庁等が実施する成果発信、インフラの技術仕様等を検討する関連の会合等への報告等の協力をいただきます。
(4)参加者
自動運転技術の研究開発を行う、国内外の自動車メーカー、自動車部品メーカー、ベンチャー企業、大学等の法人・研究機関を対象とする。
(5)参加者募集期間
2021年3月25日(木)~同年5月6日(木)(提出書類必着)
(6)実証実験の参加者募集
※申込みは終了いたしました。
4.関連する取組
東京臨海部実証実験を含むSIP自動運転に関するこれまでに得られた成果の情報発信、自動運転に対する社会的受容性の醸成等を目的として、3月25日に地域自動運転サミット等、3月25日及び26日にSIP第2期自動運転 中間成果発表会を開催します。詳細は、3月8日の内閣府及び関係省庁のプレスリリースをご参照ください。
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期「自動運転(システムとサービスの拡張)」における 東京臨海部実証実験の概要について(PDF形式:965KB)問合せ先
SIP自動運転(システムとサービスの拡張)について
内閣府 政策統括官(科学技術・イノベーション担当)付
参事官(社会システム基盤)付 SIP自動運転担当(古賀、松本、荒木)
電 話:03-6257-1314(直通)
FAX:03-3581-9969
参加者募集について
NEDO 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
ロボット・AI部モビリティグル―プ(田中、伊藤)
電 話:044-520-5247(直通)
FAX:044-520-5243