SIP自動運転 東京臨海部副都心地域を再現したシミュレーションモデルの使用体験の参加者募集について
令和3年8月4日
科学技術・イノベーション推進事務局
プレスリリース
SIP自動運転では、安全で円滑な自動運転の実現に向け、様々な交通環境下での安全性評価を検証するために、実現象と一致性の高いシミュレーションモデル(走行環境-電波伝搬-センサ)を特徴とする、仮想空間における検証プラットフォーム (DIVP(R):Driving Intelligence Validation Platform)の構築に取り組んでいます。
今般、東京臨海部実証実験フィールドである臨海副都心地域の環境を仮想空間上で再現したシミュレーションモデルを使用体験していただける参加者を募集します。
1.これまでの取組状況
SIP第2期「自動運転(システムとサービスの拡張)」(以下、「SIP自動運転」という。)では、自動運転を実用化し普及拡大していくことにより、交通事故の低減、交通渋滞の削減、交通制約者のモビリティの確保、物流・移動サービスのドライバー不足の改善・コスト低減等の社会的課題の解決に貢献し、すべての人が質の高い生活を送ることができる社会の実現を目指して、産学官共同で取り組むべき共通課題(協調領域)の研究開発を推進しています。
自動運転の実用化および普及展開にあたっては、安全性や信頼性の確保が最重要課題であり、自動運転車両の安全性評価手法の確立が急務となっています。
SIP自動運転では、様々な交通環境下における安全性評価を行うため、リアル環境における実験評価と代替可能な、実現象と一致性の高いシミュレーションモデルの開発に着手し、当該モデルに基づき、仮想空間における安全性評価環境プラットフォームDIVP(R)の構築に取り組んでおります。
2.仮想空間での自動走行評価環境整備手法の開発における今後の取組
SIP自動運転では、東京臨海部実証実験のフィールドである臨海副都心地域を中心に、データベース構築に着手しており、2021年度、リアル環境との一致性検証を行います。
また、本検証を通じて、自動車メーカー、センサーメーカーをはじめ、様々なステークホルダーの方々からの御意見をいただく機会にしたいと考えております。
つきましては、東京臨海部副都心を仮想空間上で再現したシミュレーションモデルを使用体験し、有用性や使用性についてフィードバックいただける参加者を募集いたします。
応募要件、参加条件等の詳細については、管理法人NEDOが公表する募集要項等を参照ください。
3.東京臨海副都心地域のシミュレーションモデルの使用体験の参加者募集の概要
(1)実証実験の実施期間
2021年11月2日~2022年1月末
(2)東京臨海部副都心地域のシミュレーションモデルの使用体験の概要
参加者は、DIVPR検証プラットフォームプロトタイプ版「走行環境-電波伝搬-センサ」モデルでのシミュレーション実行結果と関連する情報に触れていただき、自動運転システムの開発、評価におけるその有用性を確認いただきます。
特に今回の実証実験におきましては、実測に基づく(1)NCAP(注1)環境、及び(2)臨海副都心地域(お台場)の仮想環境でのシミュレーション群を、シナリオパッケージとして用意をしており、参加者は、このパッケージの実行結果にて、実際の環境要因(運転環境、道路、地形、天候など)が組み合わされた、現実の世界で起こり得るセンサにとっての弱点(限界)を検証することができます。この再現性に優れた仮想空間において、様々な条件設定ができることによる、安全性検証の作業効率化等を確認いただきます。
(注1) NCAP(New Car Assessment Program、新車アセスメントプログラム)は、1979年よりアメリカで実施されている自動車の安全性の評価。また、他の国や地域で実施されている評価にも名称が使用されている。
(3) 参加者
自動運転技術の研究開発を行う、国内外の自動車メーカー、自動車部品メーカー、大学等の法人・研究機関等を対象とします。
(4) 参加者募集期間
2021年8月4日(水)~2021年10月15日(金)
(5) 東京臨海部実証実験(シミュレーション体験)の参加者募集は、管理法人NEDOが実施いたしますので、詳細は以下を御参照ください。
※申込みは終了いたしました。
問合せ先
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期 「自動運転(システムとサービスの拡張)」について
内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局
SIP自動運転担当(福島、保坂、荒木)
電話:03-6257-1334(直通)
参加者募集について
NEDO ロボット・AI部モビリティグル―プ(田中、福島)
電話:044-520-5247(直通)