J-RISE Initiative ～Japan Research & Innovation for Scientific Excellence～の公表について
令和7年6月13日
科学技術・イノベーション推進事務局
プレスリリース
内閣府では、令和７年６月13日付けで、国際頭脳循環の取組強化に向けて、“J-RISE Initiative”をとりまとめました。
このイニシアティブは、６月４日に開催された総合科学技術・イノベーション会議において、石破総理から指示がなされた国際頭脳循環の取組強化のための対応策を、関係省庁と連携して内閣府でとりまとめたものです。今後、我が国の研究力の強化のため、海外在住の日本人研究者も含め、海外からの優秀な研究者の招へいなど、国際頭脳循環の取組強化を進めてまいります。
１．“J-RISE Initiative”について
科学技術・イノベーションは国力の源泉です。特に、AIや半導体などの先端科学技術については、世界各国で優れた研究者の獲得競争が激化しています。我が国においても、重要技術をはじめとして、研究力を強化していくことが喫緊の課題となっていますが、研究活動における国際性が低いことや研究者が自らの研究に専念できる環境が世界水準に照らして不十分等の指摘がなされています。
そのため、我が国の研究力の強化を目指し、国際頭脳循環の取組を強化するべく、この度、“J-RISE Initiative”をとりまとめました。これは、昨今の国際情勢も踏まえ、大学・国立研究開発法人等の研究機関による、海外在住の日本人も含めた優秀な海外研究者等の戦略的な招へい等に向けて、関係府省の施策を総動員するものです。
具体的な推進の方向性は、以下のとおりです。
- 国際卓越研究大学制度による人事給与改革支援や独立研究環境の整備など、関連事業の最大限の活用により、魅力的かつ世界トップレベルの研究環境を実現すること。
- 大学・国立研究開発法人に、優秀な研究者等を世界水準の処遇で招へいするため、緊急的に大学ファンドの活用を行うとともに、更なる追加的措置を検討すること。
- 優秀な海外研究者等の招へいに向け、リクルートキャラバンや日本の生活環境や文化的な魅力を含めた広報戦略の展開など、各種プロモーション活動を実施すること。
内閣府としては、第７期科学技術・イノベーション基本計画に先駆け、関係省庁と連携して各種取組を強力に推進することで、我が国の研究環境の抜本的な改善につなげ、我が国が、研究者にとって世界で最も魅力的な国となることを目指します。
２．J-RISE Initiative ホームページ
内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局 小金井・松本
電話：03-6257-1332（直通）