日常生活全般についての満足度をみると、「満足している」（27.2％）と｢まあ満足している｣（58.5％）を合わせた｢満足(計)｣が９割近くを占めている。

都市規模別にみると、｢満足(計)｣は大都市で低く町村で高い。

年齢階級別にみると、｢満足(計)｣は高齢になるほど高い傾向にある。

家族形態別にみると、｢満足(計)｣は本人と子と孫の世帯（91.5％）で高く、単身世帯（77.4％）で低くなっている。

健康状態別にみると、健康状態の良い人ほど｢満足(計)｣が高い。

住居形態形態別にみると、｢満足(計)｣は借家（計）で低い。

経済的状況別にみると、経済的に心配なく暮らしている人ほど｢満足(計)｣の割合が高い。

社会参加活動の有無別にみると、｢満足(計)｣は参加している人で高い。

今回の調査結果を65歳以上に限定し、平成６年の調査と比較すると、｢満足(計)｣が2.5ポイント低下し、特に「満足している」と回答した人が６．４ポイント低下している。

将来の自分の日常生活への不安をみると、「多少不安を感じる」が52.8％と過半数を占め、「不安は感じない」は36.4％と、「とても不安を感じる」は10.8％となっている。

年齢階級別にみると、高齢の人ほど「不安は感じない」の割合が高くなっている。

家族形態別にみると、「不安は感じない」は単身世帯や本人と子供の世帯で低く、本人と子と孫の世帯で高い。

健康状態別にみると、健康状態の良くない人ほど「とても不安を感じる」が高い。

住居形態別にみると、「とても不安を感じる」が借家（計）で高くなっている。

経済的状況別にみると、経済的心配のある人ほど「とても不安を感じる」が高くなっている。

社会参加活動の有無別にみると、「とても不安を感じる」が参加していない人で高くなっている。

将来に不安を感じる人の、不安を感じる理由をみると、「自分や配偶者の健康や病気のこと」が68.5％と最も高く、次いで「自分や配偶者が寝たきりや身体が不自由になり介護が必要な状態になること」が52.0％、「生活のための収入のこと」が26.3％、「頼れる人がいなくなり一人きりの暮らしになること」が20.3％となっている。

年齢階級別にみると、年齢が低くなるほど「生活のための収入のこと」の割合が高くなっており、60歳から74歳で「子供や孫などの将来」・「社会の仕組み（法律、社会保障・金融制度）が大きく変わってしまうこと」の割合が高く、75〜79歳では「自分や配偶者が寝たきりや身体が不自由になり介護が必要な状態になること」の割合が高くなっている。

家族形態別にみると、夫婦二人世帯や本人と親の世帯で「自分や配偶者の健康や病気のこと」と「自分や配偶者が寝たきりや身体が不自由になり介護が必要な状態になること」は高く、単身世帯や夫婦二人世帯で「頼れる人がいなくなり一人きりの暮らしになること」は高い。

健康状態別にみると、健康状態の良くない人ほど「自分や配偶者の健康や病気のこと」・「自分や配偶者が寝たきりや身体が不自由になり介護が必要な状態になること」・「生活のための収入のこと」・「頼れる人がいなくなり一人きりの暮らしになること」は高い傾向にある。

住居形態別にみると、借家（計）で「生活のための収入のこと」と「頼れる人がいなくなり一人きりの暮らしになること」は高くなっている。

経済的状況別にみると、経済的に心配なく暮らしている人ほど「自分や配偶者の健康や病気のこと」が高く、一方、経済的心配のある人ほど「生活のための収入のこと」が高くなっている。

社会参加活動の有無別にみると、参加している人で「社会の仕組み（法律、社会保障・金融制度）が大きく変わってしまうこと」は高く、参加していない人で「生活のための収入のこと」は高い。

日常生活を営む上で不自由を感じるときがあるかをみると、「普通にできる」が85.6％を占め、「普通だが少し不自由を感じるときがある」が8.2％、「たびたび不自由を感じる」が4.0％、「不自由である」は2.1％となっている。

年齢階級別にみると、年齢の低い人ほど「普通にできる」は高く、80歳以上で「普通だが少し不自由を感じるときがある」、「たびたび不自由を感じる」、「不自由である」が高くなっている。

家族形態別にみると、単身世帯で「普通にできる」が低い。

健康状態別にみると、健康状態が良い人ほど「普通にできる」は高く、健康状態の良くない人で「たびたび不自由を感じる」や「不自由である」は高くなっている。

身体的状況で不自由を感じると答えた人に、どんなとき不自由を感じるかをみると、「外出するとき（つえ、カート、車椅子などを使用している場合は、使用した状態で）」が61.6％と最も高く、次いで「家の中を移動するとき（つえ、カート、車椅子などを使用している場合は、使用した状態で）」が29.0％、「読んだり、聞いたり、人と会話をするとき」が22.9％となっている。

性別でみると、男性より女性に高いのは「外出するとき（つえ、カート、車椅子などを使用している場合は、使用した状態で）」で、女性より男性に高いのは「読んだり、聞いたり、人と会話をするとき」と「着替えや身だしなみを整えるとき」となっている。

福祉用具・器具の利用状況をみると、「使っていない」が89.2％を占め、「いつも使っている」は7.0％、「ときどき使っている」は3.7％となっている。

年齢階級別にみると、「いつも使っている」や「ときどき使っている」は75〜79歳から大幅に割合が高くなり、「いつも使っている」は85歳以上で38.3％となっている。

健康状態別にみると、「いつも使っている」は健康状態が良くない人ほど高い。

日頃特に心がけていることをみると、「健康管理（睡眠、運動、健康診断、早期治療など）」は56.7％、「食事（食べ物、回数、時間など）」が53.1％と、ともに半数を上回り高く、次いで「近隣、友人、仲間とのつきあい」が24.0％、「家族・親戚とのつきあい」が17.8％となっている。

都市規模別にみると、「近隣、友人、仲間とのつきあい」は都市規模が小さいほど高く、「外に出ること」は都市規模が大きいほど高くなっている。

年齢階級別にみると、「健康管理（睡眠、運動、健康診断、早期治療など）」は80歳以上で低くなっている。

性・年齢階級別にみると、「食事（食べ物、回数、時間など）」は、男女とも年齢の低い人で高く、また全般的に男性より女性で高い。「仕事（職業、家業）」は、女性より男性、特に60歳代前半の男性に高く、「家事（掃除、洗濯など家の中、家のまわりの仕事）」は、男性より女性で高くなっている。

健康状態別にみると、健康状態の良くない人ほど高い傾向にあるのは、「健康管理（睡眠、運動、健康診断、早期治療など）」・「食事（食べ物、回数、時間など）」・「外に出ること」・「住まい（清掃、補修、庭や外周の管理、温度調節など）」で、健康状態の良い人ほど高い傾向にあるのは、「近隣、友人、仲間とのつきあい」・「家族・親戚とのつきあい」・「教養、学習、趣味、スポーツ活動」・「仕事（職業、家業）」・「社会奉仕、ボランティア活動」となっている。

社会参加活動の有無別にみると、参加している人で「近隣、友人、仲間とのつきあい」・「教養、学習、趣味、スポーツ活動」・「社会奉仕、ボランティア活動」が高い。