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(5) 家族についての延命治療(Q26)
「万一、家族の病気が治る見込みがなく、死期が近くなった場合、延命のための医療を受けること」についてみると、「少しでも延命できるよう、あらゆる医療を行ってほしい」は18.8%にとどまり、「延命のみを目的とした医療は行わず、自然にまかせてほしい」が60.9%と6割強を占める。
Q25の自分の延命治療の結果と比較すると、「少しでも延命できるよう、あらゆる医療を行ってほしい」は、家族の延命治療が自分よりも約2倍高い割合となっている。

図5−5 家族についての延命治療(Q26)

図5−5 家族についての延命治療(Q26)
性別にみると、「少しでも延命できるよう、あらゆる医療を行ってほしい」(男性21.4%、女性16.9%)、「延命のみを目的とした医療は行わず、自然にまかせてほしい」(男性63.1%、女性59.3%)は男性の、「わからない」(男性13.7%、女性22.6%)は女性の割合が高くなっている。
年齢階級別にみると、「延命のみを目的とした医療は行わず、自然にまかせてほしい」は前期高齢者(64.0%)が後期高齢者(56.4%)よりも割合が高く、「わからない」は後期高齢者(24.8%)が前期高齢者(14.7%)より高くなっている。
都市規模別にみると、「少しでも延命できるよう、あらゆる医療を行ってほしい」は小都市(25.5%)で割合が高く、大都市(11.0%)で低くなっている。逆に、「延命のみを目的とした医療は行わず、自然にまかせてほしい」は大都市(66.7%)で割合が高く、小都市(54.8%)で低くなっている。
世帯構成別にみると「少しでも延命できるよう、あらゆる医療を行ってほしい」は単身世帯(10.9%)で割合が低く、「延命のみを目的とした医療は行わず、自然にまかせてほしい」は夫婦のみ世帯(69.9%)で割合が高くなっている。
配偶者の有無別にみると「延命のみを目的とした医療は行わず、自然にまかせてほしい」は、配偶者のいる人が66.9%と、いない人(49.9%)より17.0ポイント高くなっている。

表5−5 家族についての延命治療(Q26)

  総数 少しでも延命できるよう、あらゆる医療を行ってほしい 延命のみを目的とした医療は行わず、自然にまかせてほしい その他 わからない
【総数】 (実数) 2,307 433 1,405 33 436
  (構成比)   18.8% 60.9% 1.4% 18.9%
【性別】          
  男性 965 21.4 63.1 1.8 13.7
女性 1,342 16.9 59.3 1.2 22.6
【年齢】          
  65〜69歳 728 18.3 66.2 2.5 13.0
70〜74歳 627 20.8 61.6 1.0 16.6
75〜79歳 522 18.4 59.0 0.9 21.7
80歳以上 430 17.0 53.3 1.0 28.7
65〜74歳(計) 1,356 19.5 64.0 1.8 14.7
75歳以上(計) 952 17.7 56.4 1.0 24.8
【配偶者の有無】          
  いる 1,498 19.4 66.9 1.3 12.5
いない 809 17.6 49.9 1.8 30.8
【都市規模】          
  大都市 412 11.0 66.7 0.9 21.4
中都市 799 18.8 62.1 1.6 17.6
小都市 450 25.5 54.8 1.8 18.0
町村 646 19.0 60.0 1.5 19.5
【世帯構成】          
  単身世帯 308 10.9 53.8 1.3 33.9
夫婦のみ世帯 803 18.1 69.9 1.0 11.0
二世代世帯 464 20.9 57.3 1.5 20.3
三世代世帯 600 22.4 54.8 2.2 20.6
その他の世帯 132 17.0 63.1 0.9 19.0

(6) 健康管理に関する行政への期待(Q27)
「高齢者の健康管理について国や地方自治体に力をいれてほしいこと」についてみると、「老人性痴呆症について」が26.2%で最も高く、以下、「寝たきりの予防方法について」23.8%、「介護の方法について」19.0%、「がん、心臓病、脳卒中などの成人病について」15.8%、「健康診査の内容や受け方について」12.6%、「骨粗鬆症(骨の量が減少し、もろく折れやすくなる病気)について」8.2%、「健康増進のための運動方法について」7.9%、「心の健康について」7.7%、「食生活のあり方について」6.4%、「歯の健康について」1.5%の順になっている。また、「特にない」は38.6%となっている。
前回調査と比較すると、割合が減少した項目が多くみられ、「寝たきりの予防方法について」は8.7ポイント減少し、前回最も高い割合から2番目の割合となっている。「心の健康について」は9.4ポイント減少、「健康診査の内容や受け方について」は7.2ポイント減少、「健康増進のための運動方法について」は6.4ポイントの減少となっている。一方、「特にない」の割合は13.7ポイント増加している。

図5−6 健康管理に関する行政への期待(Q27)(3つまでの複数回答)

図5−6 健康管理に関する行政への期待(Q27)
性別にみると、「がん、心臓病、脳卒中などの成人病について」(男性19.6%、女性13.0%)、「健康増進のための運動方法について」(男性10.8%、女性5.8%)は男性の、「寝たきりの予防方法について」(男性20.9%、女性25.9%)と「骨粗鬆症(骨の量が減少し、もろく折れやすくなる病気)について」(男性4.9%、女性10.7%)は女性の割合が高くなっている。
年齢階級別にみると、「老人性痴呆症について」、「介護の方法について」、「がん、心臓病、脳卒中などの成人病について」、「健康診査の内容や受け方について」は前期高齢者で、「特にない」は後期高齢者(47.5%)の割合が高くなっている。
都市規模別にみると、「老人性痴呆症について」、「介護の方法について」は、大都市で割合が高くなっている。
世帯構成別にみると、夫婦のみ世帯で多くの項目が高い割合になっている。
現在の健康状態別にみると、「老人性痴呆症について」は健康状態が『良い』と答えた人(28.1%)で、「寝たきりの予防方法について」は健康状態が「普通」と答えた人(27.2%)で割合が高くなっている。

表5−6 健康管理に関する行政への期待(Q27)(3つまでの数回答)

  総数 老人性痴呆症について 寝たきりの予防方法について 介護の方法について がん、心臓病、脳卒中などの成人病について 健康診査の内容や受け方について 骨粗鬆症(骨の量が減少し、もろく折れやすくなる病気)について 健康増進のための運動方法について
【総数】 (実数) 2,307 604 549 439 364 291 190 183
  (構成比)   26.2% 23.8% 19.0% 15.8% 12.6% 8.2% 7.9%
【性別】                
  男性 965 25.0 20.9 19.2 19.6 14.9 4.9 10.8
女性 1,342 27.0 25.9 18.8 13.0 11.0 10.7 5.8
【年齢】                
  65〜69歳 728 31.1 26.3 20.5 19.3 17.3 7.1 10.7
70〜74歳 627 27.7 25.0 22.9 18.4 12.2 9.5 8.0
75〜79歳 522 25.7 24.0 19.4 11.5 10.9 9.3 5.0
80歳以上 430 16.2 17.7 10.3 11.1 7.5 7.1 6.8
65〜74歳(計) 1,356 29.5 25.7 21.6 18.9 14.9 8.2 9.4
75歳以上(計) 952 21.4 21.2 15.3 11.3 9.4 8.3 5.8
【都市規模】                
  大都市 412 30.7 24.5 25.3 13.1 12.0 8.3 7.0
中都市 799 27.4 28.4 19.6 19.4 13.0 8.6 7.9
小都市 450 23.7 19.9 16.9 11.7 14.3 9.1 6.3
町村 646 23.5 20.4 15.7 15.7 11.4 7.2 9.6
【世帯構成】                
  単身世帯 308 18.0 19.3 14.0 10.9 11.8 7.7 5.9
夫婦のみ世帯 803 30.9 26.8 24.1 20.0 15.4 9.4 9.5
二世代世帯 464 25.2 23.3 17.8 14.4 12.2 6.9 6.2
三世代世帯 600 25.9 23.0 15.7 14.1 9.7 9.1 8.5
その他の世帯 132 21.6 21.4 19.0 13.6 12.3 3.5 6.1
【現在の健康状態】                
  良い(計) 1,094 28.1 23.3 18.8 14.0 12.9 6.6 8.4
普通 596 26.5 27.2 19.0 16.7 13.3 8.7 9.1
良くない(計) 613 22.3 21.2 19.3 17.9 11.5 10.9 6.0

表5−6 健康管理に関する行政への期待(Q27)(3つまでの複数回答)つづき

  総数 心の健康について 食生活のあり方について 歯の健康について その他 特にない 回答計
【総数】 (実数) 2,307 177 149 35 89 890 3,958
  (構成比)   7.7% 6.4% 1.5% 3.8% 38.6% 171.5%
【性別】              
  男性 965 8.1 7.9 1.7 3.9 37.9 174.9
女性 1,342 7.4 5.4 1.4 3.8 39.0 169.1
【年齢】              
  65〜69歳 728 9.4 7.0 1.8 3.6 30.3 184.3
70〜74歳 627 6.7 7.5 1.2 4.8 34.6 178.4
75〜79歳 522 7.6 6.1 2.0 4.2 41.4 167.2
80歳以上 430 6.2 4.3 0.9 2.3 55.0 145.2
65〜74歳(計) 1,356 8.2 7.2 1.5 4.2 32.3 181.6
75歳以上(計) 952 7.0 5.3 1.5 3.4 47.5 157.3
【都市規模】              
  大都市 412 8.3 6.2 2.5 2.8 34.8 175.6
中都市 799 11.0 7.6 1.5 4.2 33.3 181.9
小都市 450 5.5 5.7 0.9 3.8 43.2 161.0
町村 646 4.7 5.7 1.4 4.1 44.2 163.5
【世帯構成】              
  単身世帯 308 5.9 5.9 1.9 4.8 45.9 152.1
夫婦のみ世帯 803 8.5 7.5 1.6 3.6 30.9 188.1
二世代世帯 464 8.4 5.6 2.3 3.0 40.5 165.8
三世代世帯 600 7.5 5.5 0.8 4.2 41.7 165.7
その他の世帯 132 5.4 8.2 0.9 4.2 46.6 162.8
【現在の健康状態】              
  良い(計) 1,094 8.6 7.5 1.6 4.0 38.4 172.3
普通 596 8.4 5.3 1.4 3.5 37.0 176.0
良くない(計) 613 5.5 5.6 1.5 3.9 40.3 165.9

(7) 生活全般の満足度(Q28)
「現在の生活全般に満足しているか」についてみると、「満足している」が41.3%、「ある程度満足している」が46.8%で、両方を合わせた『満足』は88.1%とほぼ9割を占めている。一方、「やや不満である」は7.8%、「不満である」は2.9%で、両方を合わせた『不満』は10.7%となっている。
前回調査と比較すると、『満足』が5.0ポイント減少し、『不満』が4.1ポイント増加している。

図5−7 生活全般の満足度(Q28)

図5−7 生活全般の満足度(Q28)
世帯構成別にみると、『満足』は単身世帯(77.9%)で割合が低くなっている。
現在の健康状態別にみると、『満足』は健康状態が『良い』と答えた人(93.6%)が『良くない』と答えた人(77.9%)より15.7ポイント高い割合となっている。
要介護度の状況別にみると、『満足』は『認定なし』と答えた人(89.2%)の割合が高く、『認定あり』と答えた人(77.3%)で低くなっている。

表5−7 生活全般の満足度(Q28)

  総数 満足 不満 わからない
(計) 満足している ある程度満足している (計) やや不満である 不満である
【総数】 (実数) 2,307 2,033 952 1,081 247 180 67 27
  (構成比)   88.1% 41.3% 46.8% 10.7% 7.8% 2.9% 1.2%
【性別】                
  男性 965 88.3 39.3 49.0 10.8 7.8 3.0 0.9
女性 1,342 88.0 42.6 45.3 10.7 7.8 2.9 1.4
【年齢】                
  65〜69歳 728 89.9 40.3 49.6 9.1 7.3 1.8 1.0
70〜74歳 627 87.9 41.6 46.2 11.0 7.9 3.1 1.1
75〜79歳 522 87.0 41.6 45.4 11.7 8.3 3.4 1.3
80歳以上 430 86.8 41.9 44.8 11.8 7.9 3.9 1.4
65〜74歳(計) 1,356 89.0 40.9 48.0 10.0 7.6 2.4 1.1
75歳以上(計) 952 86.9 41.8 45.1 11.8 8.1 3.6 1.3
【世帯構成】                
  単身世帯 308 77.9 33.0 44.9 19.3 13.1 6.2 2.8
夫婦のみ世帯 803 88.8 39.2 49.6 10.6 8.5 2.1 0.5
二世代世帯 464 87.2 40.7 46.4 11.0 7.2 3.8 1.8
三世代世帯 600 92.6 48.9 43.7 6.5 4.7 1.8 1.0
その他の世帯 132 90.5 40.3 50.2 9.5 7.6 1.9 -
【現在の健康状態】                
  良い(計) 1,094 93.6 51.1 42.5 5.7 4.5 1.2 0.7
普通 596 88.8 37.2 51.5 10.1 8.5 1.6 1.1
良くない(計) 613 77.9 27.6 50.3 20.0 12.9 7.2 2.1
【要介護度の状況】                
  認定なし(計) 2,102 89.2 42.1 47.0 9.8 7.4 2.4 1.0
認定あり(計) 206 77.3 32.2 45.1 20.3 11.8 8.4 2.5


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