17 公的年金の支給開始時期について( Q17 )
「現在、公的年金は一定年齢に達したら支給が始まる仕組みとなっており、その年齢は従来の60歳から段階的に65歳まで引き上げられることが決まっているが、この公的年金の仕組みについて、今後どうすべきか」についてみると、「一定年齢から支給を開始するのをやめ、定年退職時からとすべき」が46.8%と最も高く、「一定年齢から支給を開始する現在の仕組みを維持すべき」が37.9%となっている。なお、「わからない」は14.6%となっている。
図17 公的年金の支給開始時期について( Q17 )
性別でみると、「一定年齢から支給を開始する現在の仕組みを維持すべき」(男性42.3%、女性34.1%)は男性の割合が高くなっている。
年齢別にみると、「一定年齢から支給を開始するのをやめ、定年退職時からとすべき」は若年層で高く、「一定年齢から支給を開始する現在の仕組みを維持すべき」は高年齢層で高くなる傾向がみられる。
健康状態(日常生活への影響)別にみると、「一定年齢から支給を開始するのをやめ、定年退職時からとすべき」は、「(日常生活に)影響はない」で47.6%と割合が高くなっている。
表17 公的年金の支給開始時期について( Q17 )
<CSVデータ>
総数 | 一定年齢から支給を開始するのをやめ、定年退職時からとすべき | 一定年齢から支給を開始する現在の仕組みを維持すべき | わからない | 無回答 | |
---|---|---|---|---|---|
【総数】 | 3,941 | 46.8 | 37.9 | 14.6 | 0.6 |
【性別】 | |||||
男性 | 1,862 | 45.5 | 42.3 | 11.6 | 0.6 |
女性 | 2,079 | 48.0 | 34.1 | 17.4 | 0.6 |
【年齢】 | |||||
20代 | 528 | 53.6 | 25.2 | 20.8 | 0.4 |
30代 | 663 | 52.3 | 29.7 | 17.5 | 0.5 |
40代 | 633 | 54.2 | 30.0 | 15.3 | 0.5 |
50代 | 668 | 51.2 | 37.3 | 11.2 | 0.3 |
60〜64歳 | 519 | 43.5 | 48.4 | 7.3 | 0.8 |
65〜74歳 | 666 | 33.9 | 52.4 | 12.8 | 0.9 |
75歳以上 | 264 | 29.2 | 47.7 | 21.2 | 1.9 |
【健康状態】 | |||||
影響がある | 595 | 42.4 | 40.5 | 16.3 | 0.8 |
影響はない | 3,319 | 47.6 | 37.4 | 14.4 | 0.6 |
(1)支給開始年齢( SQ17−1 )
Q17で「一定年齢から支給を開始する現在の仕組みを維持すべき」と答えた人に「公的年金の支給開始年齢は、今後どうすべきか」について尋ねると、「65歳が適切」が75.7%と7割を超え、「65歳より引き下げるべき」は18.8%、「65歳よりさらに引き上げるべき」は5.0%となっている。
図17−1 支給開始年齢( SQ17−1 )
年齢別にみると、「65歳が適切」は、60歳以上の各年代層(60〜64歳81.3%、65〜74歳83.7%、75歳以上82.5%)で8割を超え高くなっている。
表17−1 支給開始年齢( SQ17−1 )
<CSVデータ>
該当者数 | 65歳よりさらに引き上げるべき | 65歳が適切 | 65歳より引き下げるべき | 無回答 | |
---|---|---|---|---|---|
【総数】 | 1,495 | 5.0 | 75.7 | 18.8 | 0.5 |
【性別】 | |||||
男性 | 787 | 6.1 | 73.8 | 19.6 | 0.5 |
女性 | 708 | 3.8 | 77.7 | 17.9 | 0.6 |
【年齢】 | |||||
20代 | 133 | 6.8 | 66.2 | 26.3 | 0.8 |
30代 | 197 | 4.6 | 71.1 | 23.9 | 0.5 |
40代 | 190 | 4.7 | 63.7 | 31.1 | 0.5 |
50代 | 249 | 3.2 | 73.1 | 23.3 | 0.4 |
60〜64歳 | 251 | 4.8 | 81.3 | 13.5 | 0.4 |
65〜74歳 | 349 | 4.3 | 83.7 | 11.5 | 0.6 |
75歳以上 | 126 | 10.3 | 82.5 | 6.3 | 0.8 |