開催挨拶「高齢社会フォーラム・イン横浜」林 横浜市長
林 文子
横浜市長
皆様、おはようございます。横浜市長、林文子でございます。早朝から、多くの皆様に高齢社会フォーラムにおいでいただき、誠にありがとうございました。
今、内野審議官様より、大変心強いお話を頂戴いたしました。本日はこの後に、「エイジレス・ライフ」の実践や積極的な社会参加活動に対して、内閣府から表彰がございます。横浜市からも「桂山クラブ」の皆様が表彰を受けられます。私は2年前に訪問させて頂き、お話をお伺いいたしました。数多くの工夫を凝らされて、ボランティア活動を推進し、住民主体のまちづくりに、積極的に取り組んでいらっしゃることに、大変感銘を受けました。桂山クラブの皆様を始め、本日表彰される皆様、おめでとうございます。
このフォーラムは、シニアの社会参加活動の推進を目的として、毎年開催されていますが、横浜市でもシニアの皆様の介護予防、生きがいづくりを促進するための取組を行っております。その一例として、介護施設などでボランティア活動をした場合にポイントが貯まり、貯まったポイントに応じて換金、寄付ができる「介護支援ボランティアポイント事業」を実施しております。先月、天皇皇后両陛下が市内の福祉施設をご訪問された際に、実際の活動の様子をご覧いただきました。この活動をされている最高齢の方が、実に93歳でいらっしゃいました。利用されている方々の昼食のご用意をされたり、話し相手になっていらっしゃったり、実に明るく、はつらつとしていらっしゃいました。その様子に、両陛下も大変お喜びでございました。私も、あまりのお元気さに本当に感動いたしました。改めて、年令に関係なく、人生を心豊かに、地域社会とつながりを持って暮らすことの素晴らしさを感じました。本日は、シニアの社会活動と地域社会づくりをテーマに、より実践的な討議がなされ、横浜から全国のシニアの皆様に元気を発信するフォーラムの開催を大変うれしく思っております。
現在、横浜市の高齢者人口は73万人、高齢化率は19.8%です。全国平均は23.1%で、それより少し低い状況ですが、10年後には、市民の皆さんの4分の1にあたる、約100万人の方が65歳以上になると予測しています。この100万人の方々は、人生のベテランでございます。私も65歳を過ぎておりますが、こういう私たちが、地域の活力を生み出す原動力として、健康を維持しながら、身近な地域で生き生きと活躍できる機会をつくり出すことが、横浜市の未来には不可欠と考えております。
そこで、昨年度策定しました市の中期4か年計画では、成長戦略の1つとして、「100万人の健康づくり」を大切な施策として掲げました。11月から12月にかけて、この取組をより多くの皆様に知っていただくために、「私の元気で街を元気に!」を合言葉に、「100万人の健康づくりキャンペーン」を開催いたします。例えば、みなとみらい21地区周辺で、ウォーキングや健康チェックなどのイベントをご用意しております。ノルディックウォーキングや歩き方のチェックなど、いつものウォーキングとは少し違った角度で、楽しみながら参加していただけますので、ご家族、ご友人をお誘いの上、ぜひご参加をお願いしたいと思います。私は今、市長職をやらせていただいておりまして、気持ちは本当に若いのですが、家族からもあきれられるほど、日々、大変厳しいスケジュールです。体を鍛え体力をつけるために、100万人のうちの1人になって、キャンペーン事業に参加していきたいと思います。
また介護予防の意味でも、「100万人の健康づくりキャンペーン」は大切な役割を担います。例えば自分の歯で食事ができることなど、本当に大事だと思います。体の健康は心の健康と繋がっているのではないかと思います。横浜市は、皆様がいつまでも元気に活躍できるように、様々に発信をしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
本日は、遠方からのご出席者の方々も大勢いらっしゃるとお聞きしています。みなとみらい地区を始め、世界最大級のチャイナタウンなど、横浜には数多くの観光スポットがございますので、ぜひ、お立ち寄りいただき、横浜の秋を満喫していただきたいと思います
今日が、実りある一日になるようにお祈り申し上げます。
また、重ねて、受賞者の皆様、おめでとうございました。
今日ご来場の皆様の益々のご健勝とご活躍をお祈りし、私のご挨拶に代えさせていただきます。
本日は本当にありがとうございます。