開会挨拶「高齢社会フォーラム・イン福島」森特命担当大臣

森 まさこ
内閣府特命担当大臣

森 まさこ 内閣府特命担当大臣の写真

「高齢社会フォーラム・イン福島」の開会に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。
この高齢社会フォーラムは、少子高齢社会において求められるシニアの社会参加活動を促進することを目的に、内閣府と高齢社会NGO連携協議会、そして開催地である自治体との共催により開催をしております。共催地である福島市長をはじめとする関係者の皆様に多大なご協力をいただきまして、このフォーラムが開催できましたことを、本当に心から御礼を申し上げます。
さて、我が国は、世界に例を見ないスピードで高齢化が進み、本格的な高齢社会になっています。9月に総務省の発表したデータによりますと、昨年からいわゆる団塊の世代の皆様が65歳に達し始めたことにより、総人口に占める65歳以上の人口の割合は25%となり、4人に1人が高齢者となっています。ちなみに、福島県では26%となっております。47年後の2060年には、国民の4割が65歳以上の高齢者となると予測されています。少子高齢化の進展に伴い人口が減少している我が国においては、高齢者をはじめとしたすべての世代の方々が、意欲と能力を発揮できるような社会を実現することが必要です。
高齢社会における生き方として、高齢者が年齢にとらわれず、自らの責任と能力において、自由で生き生きとした生活を送っていただくこと、社会とのかかわりを持ちながら、楽しく充実した生活を送っていただくことが重要です。
このため、内閣府では、自由で生き生きとした生活を送っていただいている高齢者や社会参加活動を積極的に行っている高齢者の団体等の活動を広く紹介し、既に高齢期を迎えた方や、これから迎えようとしている方々の参考にしていただきたいと考えております。
内閣府が作成している『高齢社会白書』は、私が大臣として初めて出した白書でございますが、ここでは、福島市、福島県はじめとする東日本大震災の被災地における高齢者の皆様の活躍なども掲載をしております。また、全国各地において活躍している高齢者をエイジレス章、高齢者の団体等を社会参加章として表章しております。今年度は、全国で53名、46団体を表章しました。本日は、東北地域で表章された方々の中から4名の皆様と、3団体に対する表章式を行い、その活動内容を紹介することとしております。
さらに、本日のフォーラムは、「シニアの社会参加で世代をつなぐ」をテーマに、講演、パネルディスカッションを行います。それぞれの経験や事例の紹介もありますので、今後の社会活動を行うときの参考にしていただくとともに、関係者のつながりが広がることを期待しております。
最後に、この福島市でのフォーラムを契機として、高齢者の皆様の社会参加が一層広がることを祈念しまして、私からの開会のご挨拶とさせていただきます。
本日は、よろしくお願い申し上げます。