開会挨拶「高齢社会フォーラム・イン福島」瀬戸福島市長
瀬戸 孝則
福島市長
皆さん、おはようございます。
ご紹介賜りました福島市長の瀬戸でございます。
まずは、市内、県内はむろんのこと、全国から福島市にお越しいただいた皆様、心からご歓迎申し上げ、また、この高齢社会フォーラムが普通はもっと大きな都市で開催されるところ、この福島市を選んでいただき開催できましたこと、加えまして、森大臣もご臨席いただきましての開催となりましたことを心から歓迎申し上げ、市長としてこれほど嬉しいことはございません。
かく言う私も昭和22年生まれでございまして、団塊の世代で、小さい頃から競争、競争と言われ、「お前は墓に入る時まで競争だ」、こういうふうに言われてきたのでございますが、いよいよ高齢者の一員に、国が言う65歳以上ということですから、何ともしようがない、自分ではそうは思っておりませんけれど、そういうことで、データ上は入ることになりました。
しかし考えてみると、高齢社会といえども、行政の中でも、話題になるのですが、やはり、まだまだ元気な高齢者の方が80%いらっしゃって、いわゆる福祉・介護のお世話になる方が割と少ないということでございます。ですので、私は今日フォーラムが開催されまして、本日のパネリストであります花案内人の松崎さんや民話茶屋の会の渡部さんなど、こういった方々の活躍を、市としては一生懸命やっていこうということで、今までもやってまいりました。フォーラムのかたちで福島市の取組の紹介があると思いますので、どうかよくお聞き取りいただいてもらえればなと市長として思っている次第でございますので、よろしくお願い申し上げます。
本市は、高齢者政策として、国の政策も当然あるわけでございますが、独自のいろいろな政策を立ち上げてきております。75歳以上の方の、福島交通さんのバスの無料化を始めました。それから、これは震災と関係があるのですが、福島市はご案内の通り、たくさんの温泉があります。温泉も、風評被害と申しますか、この震災で被害を受けています。そのことを助けるという意味もございますが、65歳以上の方に温泉地に行って、皆で浸かっていただくことに、金額にして1泊5,000円の支援をして、元気を出してもらおうというような政策もあります。
また、最近高齢者の皆さんから聞こえてくるのは「市長さん、元気なので、何とか私たちが活躍する場をつくってくれ」という声で、たくさん言われております。私は、今度の政策の中で、新しく、一人暮しでありますとか、要介護ということで、災害時に非常に孤独にされる危険にさらされる方がいらっしゃるのでございますけれど、この方々を支援する組織を立ち上げていきたいと思っております。65歳以上の方で、高齢者が高齢者をみるという組織で、特に災害時に、要援護者といわれる方への支援組織です。これも、プライバシーの問題と一緒になって、選び出したり、調べたりするのはとても大変だったのですが、このデータができましたので、この支援について高齢者に関わっていただくということも考えている次第でございます。
あまり私の話を、皆さんが聞きにきたわけではございませんので、これ以上申し上げませんが、どうかフォーラムの中でも、是非参考にされまして、今日の高齢社会フォーラム・イン福島が、これから私どもが生きていく上でも、大いに参考となって、できれば国の政策に反映させていただくことをご祈念申し上げまして、今日のフォーラムの成功と皆様のこれからの益々のご活躍とご健勝をお祈りいたしまして、私からの、簡単ではございますが、歓迎のご挨拶にさせていただきます。今日はおめでとうございました。また、ありがとうございました。