開会挨拶「高齢社会フォーラム・イン津」小野田審議官

小野田 壮
内閣府大臣官房審議官

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 ただいま御紹介にあずかりました内閣府大臣官房審議官の小野田でございます。「高齢社会フォーラムin津」の開会に当たり、一言御挨拶申し上げます。

 この高齢社会フォーラムは、少子高齢社会において求められるシニアの社会参加活動を促進することを目的に、内閣府と開催地である自治体との共催により開催しております。

 前葉市長をはじめ、津市の関係者の皆様方には、フォーラムの企画や実施に際しての調整など、早い時期から大変御協力を賜り、心より感謝申し上げます。

 さて、我が国の総人口でございますけれども、4年連続で減少をしています。一方で、65歳以上人口は増加し、年少人口の2倍を超えました。総人口に占める65歳以上の人口割合は、平成27年9月15日時点で26.7%となり、過去最高を更新しています。なお、津市におきましては、平成26年10月1日時点で27.2%となっております。

 また、厚生労働省の発表によりますと、日本人の65歳時の平均余命は女性で24.18年、男性19.29年となっており、いずれも前年を上回っております。高齢期においても充実した生活を送るためには、自らのライフデザインを描き、その実現に向けた早い段階からの準備が不可欠でございます。

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 高齢者には、これまでの人生で培った経験や知識、豊富な人脈といった、高齢だからこその強みがございます。この特性や能力を存分に発揮し、社会の担い手として、多様な選択肢の中から活躍の場を見つけること、また、新たな活躍の場を創出できる社会を実現していくことが重要でございます。

 本日のフォーラムでは、まず午前の部で「エイジレス・ライフ実践事例及び社会参加活動事例」の表章、活動事例の紹介がございます。これは、年齢にとらわれず、自由で生き生きとした生活を送る方や、地域において社会参加活動を積極的に行っている団体等を広く紹介するものでございまして、今年度は全国で66名、50団体を表章事例として選考いたしました。本日は、東海・北陸ブロックで受章された方の中から表章式と活動紹介をいたします。

 昨年度内閣府が実施した調査では、親しくしている友人、仲間の程度につきまして、「たくさん持っている」「普通に持っている」と感じている人の割合は、「自主的活動をしている」人ほど高くなっています。社会参加活動や就労は、自身の生きがいや心身の健康だけでなく、社会的孤立を防ぐためのつながりをつくることにもつながります。本日紹介いたします事例を、ぜひ、皆様の今後の活動の参考にしていただきたいと思います。

 また、午後の部では、さわやか福祉財団の堀田力会長から、「あなたの能力を地域で生かす」をテーマに御講演をいただくこととなっております。

 さらに、「健康寿命を延ばすための人づくり・地域づくり」をテーマとしたパネルディスカッションでは、それぞれの分野で御活躍されている方々により活発な御議論を展開していただけることと思います。皆様が可能な限り長く健康を維持するための健康づくりに生かしていただければと考えております。

 最後に、本日のフォーラムがお集まりの皆様が、これからさらに御活躍いただけるきっかけとなることを祈念いたしまして、簡単ではございますが、開会に当たっての挨拶とさせていただきます。

 本日はどうぞよろしくお願いいたします。