開会挨拶「高齢社会フォーラム・イン八戸」
三浦 健太郎
内閣府大臣官房審議官(共生社会政策担当)
温かい拍手でお迎えいただきましたが、内閣府で少子高齢化対策を担当しております三浦健太郎と申します。本日、『高齢社会フォーラムin八戸』の開催に当たりまして、主催者側の1人といたしまして一言ご挨拶を申し上げたいと存じます。本高齢社会フォーラムは平成11年に東京で初めて開催されたものでして、平成21年からは東京だけではなく、全国各地で開催されることとなり、本年は、八戸市様と内閣府の共催で開催させていただくこととなりました。本日は、高齢者の方が地域の中でいきいきと暮らすことができる社会づくりの推進を掲げ、熱心に取り組まれているここ八戸市において、小林市長様を始めご来賓の皆さま、関係者の皆さまの多大なご尽力を賜り、このようなフォーラムを盛会に開催することができましたこと、この場をお借りいたしまして厚く御礼を申し上げます。ありがとうございます。今後も高齢化の進展が見込まれるわが国におきましては、高齢者のかたがたがこれまでの人生で培った経験や知識、豊富な人脈といった強みを存分に発揮してご活躍いただける環境を整えるとともに、高齢者の方も若者も誰もがあらゆる場で活躍できるエイジレス社会を実現し、持続可能な経済社会を築き上げていくことが重要でございます。こうしたことから、政府といたしましても、この先に見込まれる日本社会の姿や課題に適切に対応していくことができるよう、平成30年2月に新たな高齢社会対策大綱を閣議決定し、積極的な取り組みを行っているところでございます。 本日のフォーラムではまず、エイジレス・ライフ実践事例および社会参加活動事例の表章および活動事例のご紹介をさせていただきます。これは、年齢にとらわれず自由でいきいきとした生活を送る方や、地域において社会参加活動を積極的に行っている団体の方などを広くご紹介するもので、今年度は全国で58名、44団体を内閣府特命担当大臣の表章事例として選考させていただきました。本日は、北海道・東北ブロックで受章された方の中から、4名の方、4団体の方に対する表章式を行わせていただきますとともに、北海道東北ブロックにおいて過去これまでに表章された事例の中から二つの活動をご紹介させていただきます。社会参加活動や就労はご自身の生きがいや心身の健康だけではなく、社会的な孤立を防ぐためのつながりを作ることにもつながるものと考えてございます。本日ご紹介させていただきます事例が、皆さまの今後のご活動のご参考となれば幸いでございます。
事例紹介に続きまして基調講演では、東京都健康長寿医療センター研究所の社会参加と地域保健研究チームの研究部長の藤原佳典先生から「高齢者から発進!世代をつむぐ三方よしの地域づくり」をテーマにご講演いただくこととなっております。先生には内閣府といたしましても、高齢社会対策のあり方について日頃より幅広くご知見を賜っているところでございまして、本日も有意義なご講演を賜われるのではないかと期待しておるところでございます。さらに、プログラムの後半では、シニアが輝くシニ開会挨拶(内閣府)三浦健太郎内閣府大臣官房審議官(共生社会政策担当)アを輝かせる地域づくりをテーマとしましたパネルディスカッションを予定しております。そこでは、高齢者が自ら生きがいを持ちいきいきとできる地域づくりに関し、その手法や課題につきまして、この分野に深いご知見をお持ちのパネリストのかたがたにご議論をしていただくこととなっておりまして、ご議論のご活発な展開を期待させていただいておるところでございます。本フォーラムが皆さまの一層のお取り組み、ご活躍のきっかけとなりますことを祈念いたしまして、開会に当たりましてのご挨拶とさせていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。