開会挨拶「高齢社会フォーラム・イン八戸」
小林 眞
八戸市長
皆さん、こんにちは。高齢社会フォーラムin八戸の開催に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。まずもって本日、ご来場の皆さまにおかれましては、日頃から当市の高齢者福祉行政の推進にご理解ご協力を賜り厚く御礼を申し上げます。また、このたび、内閣府から三浦審議官にお越しをいただき、20年近い歴史のある、全国規模の本フォーラムがこうして当市で開催されますことは、大変、喜ばしく光栄なことであると存じております。本日、エイジレス章並びに社会参加章として表章される皆さま、誠におめでとうございます。また、これまで長年にわたり、皆さまが各分野で精力的にご活躍されてこられたことに、深く敬意を表します。
さて、当市の高齢化率ですが、本年8月末現在で約29%と年々上昇しており、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる2025年には約34%、3人に1人が高齢者になると推計されております。このような状況の中、重度の要介護状態となっても可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい、医療、介護、介護予防、生活支援が一体的に提供される体制、いわゆる地域包括ケアシステムの構築が急務となっており、当市におきましても、関係機関と連携をしながら、さまざまな施策を展開しているというところであります。その中でも認知症施策につきましては重点的に取り組んでおり、その一環として認知症に関するさまざまな不安が解消されるよう、認知症についての知識や各種サービス等を掲載した八戸市認知症ケアパス、『認知症たすけるすけ』を作成し、この概要版を今月中に市内全戸に配布することとしており、地域における見守りや支援体制のさらなる強化を図ってまいります。当市では今後もこうした取り組みを進めてまいりますが、先ほど申し上げた地域包括ケアシステムは、行政だけの力では到底、実現できるものではなく、今回のフォーラムのテーマである、誰もが生きがいを持ち、活躍する地域に向け、まずは高齢者が地域社会の中で生きがいや役割を持ち、支えられる側から支える側としての自らの知識や経験を元に活躍するとともに、地域全体で高齢者を支えていくのが大変、重要であると考えております。
どうか本日のご来場の皆さまにおかれましては、今後とも各分野においてより一層ご活躍いただくことをご期待申し上げます。結びに、本日の高齢社会フォーラムが実り多いものとなりますこと、ご来場の皆さまのご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げまして、挨拶といたします。どうもありがとうございました。