平成20年度エイジレス・ライフ実践者

北海道・東北 | 関東・甲信越 | 東海・北陸 | 近畿 | 中国・四国 | 九州 | 関連団体

○北海道・東北ブロック
都道府県・指定都市・団体名 (ふりがな)
氏名
性別 年齢 エイジレス・ライフの概要
(150字~200字以内)
北海道
(小樽市)
ほんま てる
本間 照
80  本間 照(書道家としての雅号「桂龍」)氏は主に福祉センターにおいて、32年にわたり、高齢者を中心に延べ2,000人以上に書道(漢字)を教えて来ました。飾らない人柄と制約せず個性を尊重する指導方針ゆえ、生徒からの信望があつく、60歳を過ぎてから習い始めた生徒を第一線に導いたことはもとより、自身も将来に向け、かなの勉強にチャレンジするなど高齢者の模範となるべきものです。
青森県
(八戸市)
かにさわ きさ
蟹澤 キサ
97  85歳から南部菱刺しを習い始め、97歳を迎えた現在も制作を続けている。平成17年には菱刺し師範習得。平成19年に市の芸術文化褒賞受賞。作品は多種にわたり、屏風、掛軸、たんす、バック、財布など、サイズも大小様々。デザインを自分ですることもある。あいている時間を見つけては針をとり、菱刺しの作品づくりに情熱を傾けている。
青森県
(青森市)
ふじばやし にじろう
藤林 仁次郎
84  定年を機に故郷に帰住、一念発起しカルチャースクールで郷土史を受講したのがきっかけとなり、この24年間に、英会話、社交ダンス、登山、俳句と趣味を広げた。社会への恩返しにと、英会話力を活かし、青森エアポートボランティアやねぶた祭ボランティアガイドとして外国人観光客との国際交流にも貢献している。
岩手県
(釜石市)
しもかわら たかし
下川原 孝
101  98歳から本格的に円盤投げの練習を始める。2006年の全日本マスターズ陸上競技選手権に出場し、円盤投げ、やり投げで100歳以上の世界記録を樹立。2007年の全日本マスターズ陸上競技選手権(やり投げ)、岩手県マスターズ陸上競技選手権(円盤投げ)では、自らの世界記録を更新。
秋田県
(横手市)
きしま きゅういち
木島 久一
69  昭和60年より横手凧の会を結成し、凧文化を通して子どもの健全育成のため、学校・公民館で凧づくり講習会と凧揚げ指導を行っている。また凧の歴史、凧のすばらしさ、楽しさ、仲間づくりの大切さなどを伝える講演指導を行っている。また、明るい長寿社会づくり推進機構のロングライフアドバイザーの認定を受けて、住民のリーダーやコーディネーター的な役割を発揮し、よき助言者として生き生きと活動している。
福島県
(郡山市)
えんどう ときえ
遠藤 時江
84  昭和17年からの教職生活で、常に音楽教育に携わり、多くの教え子に音楽指導をした。昭和58年3月に校長職を退職後、市内婦人会の要請により「ねむの木コーラス」を創設し、平成19年度に解散するまで合唱指導にあたった。平成5年11月からは、あさかの学園大学の「ビビットコーラス」でも合唱指導を行い、高齢者の生きがいづくりの一助を担っている。
○関東・甲信越ブロック
都道府県・指定都市・団体名 (ふりがな)
氏名
性別 年齢 エイジレス・ライフの概要
(150字~200字以内)
茨城県
(つくばみらい市)
おかだ かずえ
岡田 一枝
75  市文化協会会長として市文化祭や映画会などを開催し,市民の文化意識の向上,発展に尽力される一方,機織りサークルを主宰し自ら習得した機織り技術の地元への還元及び市民への文化活動の場の提供に協力するなど積極的に活動されている。また,公民館での講演やパソコン講座のボランティア補助講師としても活動し,地元における市民の生涯学習の推進に協力されている。
群馬県
(伊勢崎市)
こぐれ としこ
小暮 登志子
79  「みんなで一緒に」をモットーに15年前から創作ダンスを指導しており、現在では9つのサークル・400名以上が会員となっている。対象は60歳から80歳代までの方々で、1人1人の感情を素直に表現する手法や無理のない動きにより、楽しくダンスが続けられるよう指導している。心と体ともにリフレッシュし、高齢者の意欲増進につながっている。
群馬県
(渋川市)
つのだ たかし
角田 尚士
73  放射線技師として勤務(42年間)する合間に各地の石像物を撮影、調査、研究してきた。その知識を活用し、地域の生涯学習会等で文化財講演を行ったり、健康講演会を行っている。また、群馬県指定天然記念物「ヒメギフチョウ」の保護活動のボランティアも行っている。現在、日本石仏協会理事、群馬歴史散歩の会運営委員、渋川市文化財調査委員、渋川市文化協会歴史部会長等を務めている。
埼玉県
(本庄市)
しみず たかし
清水 寛
84  戦後の混乱期から地域農業と治山事業の発展に寄与し、またPTA・里親活動を通じて地域教育に携わってきました。一方で文化的活動の推進に貢献するべく、児玉町書道愛好会を設立し地域の書道普及に尽力しました。現在では、公民館・老人大学等で書道の指導を通じ、地域の高齢者の生きがいづくりの場を提供することに邁進しています。
埼玉県
(上尾市)
めしだ としお
召田 俊雄
71  定年退職後、山岳ガイド、高尾山森林再生植樹活動を行うとともに、ホームヘルパー2級を取得し、障害者施設で介助活動を行っている。さらに、荒川三つ叉沼環境保全活動、ぶどう栽培を通してのまちおこし活動など多彩なボランティア活動に多年にわたり参画している。さらに、地域のシルバー大学や高齢者学級で自らの活動体験等を講演するなど極めて多彩に地域活動を行っている元気人間である。
千葉県
(習志野市)
にいだ あきら
新井田 晃
72  退職後から、海外の国際マラソンに挑戦する。世界55カ国の国際マラソン制覇を目標に掲げ、これまでに30カ国57大会に出場。マラソン完走の為に、毎日12kmのランニングは欠かさない。
 教員時代に教えていた英語を活かして現地の人と直に交流し、また、その国の歴史や文化を勉強することで国際理解を深めている。
 これらの経験をもとに、退職校長会や市内生涯学習センターなど各地で講演をしている。 
東京都
(大田区)
しんがい ゆきえ
新谷 幸枝
84  仕事を続けながら60歳で水泳を始め、東京都の水泳大会高齢者の部で優秀な成績を収める。その後も、大病したにも拘らず週2回、水泳を続けている。又、70歳から通信制大学法学部に入学、77歳で卒業。現在は、同大学教育学部に在籍しており、2010年の卒業を目指し勉学に励んでいる。
新潟県
(長岡市)
うちやま まさいち
内山 政一
76  退職後の人生を地域の人のために働きたいという思いから、新潟県中越大震災や大豪雪を契機に単身高齢者世帯への安否確認や困り事の相談、話し相手や、朝夕の町内周辺の防犯見回りを自主的に行うほか、児童の登下校時の交通整理やあいさつ運動を実践し有志を募り地域を挙げて取り組み、安心安全なまちづくり活動は周囲からの信望もあり地域リーダーにふさわしく意欲的に活動している。
長野県
(飯田市)
まるやま はるお
丸山 春雄
75  昭和44年8月に飯田市の山中で台風の豪雨による土石流に襲われ遭難(当時消防分団長として自ら捜索活動に参加)した神戸市の高校山岳部7名の慰霊碑が、手入れする人もなく荒れ放題となっていたのを見兼ね、平成11年6月から現在まで、ほぼ毎日片道15kmを通い、手入れや周辺の花植え、簡易トイレの設置など、献身的なボランティア活動を行っている。その活動は、遠くに住む遺族らにとって、何よりの供養となっている。
新潟市
(西区)
おかじま かずへい
岡島 和兵
75  5年前から,下咽頭がん,食道がん,脳梗塞を続けて患い,さらには伴侶の死という四重苦を背負い,現在は100歳の母を介護しながら,ハワイアンバンド(男性5人・女性3人)を率いて病院や介護施設等を対象に,がんなどの病気に負けない・あきらめないでと,出前ボランティアで元気を配達している。結成以来8年間の出前回数は120回を超え,現在も「老々」慰問として月3回ペースで,ハワイの風を発信し続けている。
○東海・北陸ブロック
都道府県・指定都市・団体名 (ふりがな)
氏名
性別 年齢 エイジレス・ライフの概要
(150字~200字以内)
石川県
(白山市)
なかがわ しんいち
中川 信一
71  会社を退職後、それまで家族が行っていた畑作や稲作の規模を意欲的に拡大し、産直販売所への納入等を行うようになった。その活動が地区農協の目にとまり、野菜産直所の産直部会長を任され、農薬の適正使用や品質管理に積極的に取り組んだ結果、3年間で販売実績は当初の5倍(5億円)に達し、同所に納入を行う会員の励みになっている。
岐阜県
(坂祝町)
みしな ちょうこ
三品 蝶子
81  町商工会に勤務していた40代から、戦時中に手ほどきを受けた卓球を再度始め、週2~3回練習し、郡大会に出場するまでに腕を上げた。昭和63年からはラージボール卓球に挑戦し、ねんりんピックに4年連続出場するなど各種大会に参加。平成19年11月には友好上海「第1回ラージ大会」において2位入賞するなど優秀な成績を収めている。
愛知県
(大府市)
いがわ けいすけ
井川 惠右
70  祭りのなかった振興住宅地に、町内会有志と共に氏神様の秋祭りに合わせて地域で祭りが行えるよう尽くし、昭和48年に第1回の秋祭りを開催しました。昭和51年に子供お囃子隊を、55年には獅子舞の誕生、57年には祭り同好会を結成し、62年には御輿を購入し地域の活性化に尽くしました。現在は大人のお囃子方の育成に励んでいます。
三重県
(鳥羽市)
のむら れいこ
野村 禮子
76  日本の伝統文化である「海女」を後世に継承するために、現役海女を続けながらも普段から利用している海女小屋を来訪者に開放し、海女仲間とともに海女小屋体験活動を展開している。
 60年という海女の経験からなる本物の感動と発見の機会を創出すると共に、それを本人自体の生きがいにつなげ高齢期を新しい価値観で生き生きと生活している。
○近畿ブロック
都道府県・指定都市・団体名 (ふりがな)
氏名
性別 年齢 エイジレス・ライフの概要
(150字~200字以内)
大阪府
(枚方市)
ののせ やえこ
野々瀬 八重子
80  教員をしながら独学で絵画(油絵)を始め、昭和30年に県展初入選し、以後市展等各展覧会に出展する。また日本国内だけでなく、フランスのル・サロンに出展、入選する。(昭和50年に初入選、以後毎年入選)。現在は地域の老人クラブ会長、市の老人クラブ連合会会長、また大阪府老人クラブ連合会の理事をするなど、その間も光風会展や日展に出展。日展は第24回、第39回に入選するなど幅広く活躍されている。
兵庫県
(新温泉町)
よしだ やすこ
吉田 泰子
81  平成6年から現在にわたり「生命の貯蓄体操普及会」の指導員として活躍。今では新温泉町と香美町内に「生命の貯蓄体操」教室を7会場開設。「指導員補」の育成、指導にあたる。自らも常に専門研修を受講。知識向上に努め、体力・気力を維持しながら若々しく生き生きと生活をおくる。平成18年、「生命の貯蓄体操全国大会」女子個人戦(女子60歳以上)で準優勝となるなど現在も現役活躍中。
兵庫県
(高砂市)
にいむら みつこ
新村 みつ子
90  今年90歳ではあるが現役で押絵教室(紙に綿を貼り布地で包み作品を作る)を開き生徒6人を教えている。80歳の時に押絵展示会(個人展)を自宅で開催。教室には、庭で摘んだ草花を生け、休憩時には手作りの料理でのもてなしもし、生徒を楽しませている。
奈良県
(奈良市)
なかじま ひろし
中島 弘
80  奈良市老人クラブの地区連合会長として活動するかたわら、地域に古くからある歌姫神社の世話役等、地域の役員も多く引き受けている。また、公民館活動として歴史講座の講師を引き受け、現地調査や資料づくり等にも十分な時間をかけ、その豊富な知識と経験により、地域の活動に積極的に貢献している。
京都市
(下京区)
あおき しげお
青木 繁男
76  現役時代から研究を行っていた「幕末京都史」と「新撰組」を,生涯学習とまちづくりに活かすため,退職後,自宅の京町家を改修し「新撰組記念館」を開設し,館長となる。また,「ボランティアガイドクラブ」の創設にも尽力し,現在も全国各地の「ボランティアガイドクラブ」への指導等を行っている。
○中国・四国ブロック
都道府県・指定都市・団体名 (ふりがな)
氏名
性別 年齢 エイジレス・ライフの概要
(150字~200字以内)
鳥取県
(鳥取市)
たかはし しげとも
高橋 重友
90  定年退職後、水墨画講座の講師を引き受けたことが縁となり、以後、水墨画教室の先生を務めている。墨彩画家としては、90歳の現在まで、毎年個展を開催。既に5冊の画集を出版。毎年、オリジナルカレンダーを作り、町内などに進呈。
 目下、画文集「回顧九十年ふるさとをかく」出版にむけ創作・取材に取り組んでいる。
 生涯現役、自他共に楽しくをモットーに、白寿(数え年99歳)での記念誌・記念展を見据えている。
山口県
(岩国市)
おおうえ さとみ
大上 里海
76  市職員時に長年消費者行政を担当していたことから、退職後、悪徳商法から消費者を守る啓発活動を行っている。講演や寸劇を通じ、高齢者に対して楽しく・分かりやすく、オレオレ詐欺などからの防止を教えている。また、趣味の手芸をいかし、市のリサイクルプラザや高齢者教室などで、いらなくなった物を活用したリサイクル手芸の講師として活躍している。
山口県
(周南市)
たかみつ さちこ
たかみつ さちこ
79  きれいな花を見てもらうことで、ふるさとの里山を訪れる人たちが少しでも心を癒してもらえればと、休耕田にアジサイやアヤメ、ツツジなどの花木を植える活動を続けている。今では、300本を越えるアジサイや、3,000株を越えるアヤメなどが、季節ごとに見事な花を咲かせ、自然豊かな里山を見事に彩っている。
山口県
(萩市)
どい きちごろう
土井 吉五郎
89  かねてから書道への向学心を捨てがたく、研鑽を重ね、念願の書道塾を開く。以来、小学生から一般の方まで数多くの人を指導する。本人も数々の展覧会で入賞。昨年にはねんりんピック茨城大会美術展書道の部で最高齢者賞を受賞。また、書道を通じて中国山東省との交流も行うなど、生涯を通じて、書道による地域への貢献を実践している。
徳島県
(石井町)
いうち すえこ
井内 末子
92  夫の死後、70歳から編物、民謡、書道、ゲートボールを始めた。同時に、老人会役員としての活動も始める。編物は作品を友達にプレゼントしたり、デイサービスセンターに展示したりと活動している。書道は現在も講習を受け、作品づくりに意欲的に励んでいる。また、ゲートボールは90,91歳の時に大会で優勝し、現在も練習を続けている。地域での社会貢献・生きがい・健康づくり活動に対する姿勢は前向きで、各世代への影響力は計り知れないものである。
愛媛県
(今治市)
たんげ じゅんこ
丹下 準子
73  長年の保育士業務から体得した経験・知識を活かすべく、朗読技術を身に着け、平成9年より今治市にて視覚障害者に小説や新聞記事を読み聞かせるボランティア活動を開始した。
 さらに、当該活動を通じ障害者との交流を深めるとともに、後進育成をも精力的に行っている。
 また、老人ホームや地域サロンに出向いて、高齢者との交流活動を行い、地域の高齢者福祉に貢献している。
広島市
(安佐北区)
しんたに ゆきえ
新谷 幸枝
74  公民館で始めた紙芝居作りをきっかけに、ブラックライトを使って上演する絵日記・紙芝居を描き始めた。戦争中の実体験をもとにした話などを作成し、原爆と平和・命の大切さを伝えている。地域の学校、公民館等で、子供たちから高齢者まで、多くの人を対象に上演している。また、4年前からは広島を訪れる修学旅行の中学生にも紙芝居と体験の話をしている。本も出版し、幅広く活動している。
○九州ブロック
都道府県・指定都市・団体名 (ふりがな)
氏名
性別 年齢 エイジレス・ライフの概要
(150字~200字以内)
福岡県
(鞍手町)
わたなべ ひさお
渡邉 久男
92  昭和60年より20年以上にわたり、町内の新100歳高齢者を対象に手作りの記念品を作成、贈呈している。知人への贈呈が大変喜ばれたことをきっかけに、町内の90歳以上の方を対象として始められた。その後、夫人の介護の傍らでの作成作業となったことから、平成13年度より新100歳を対象とされているが、今日に至るまで毎年続けられている。
長崎県
(長崎市)
うえだ ひろし
上田 浩
83  趣味の油絵で長崎県美術展入選14回(うち入賞2回)。入賞作品2点は旧長崎県立水産高校(現:鶴洋高校)へ寄贈。
平成17年末より、長崎新聞社主催の「絵手紙de愛」に毎回応募。第1回年間賞受賞。平成20年年間賞絵手紙最高賞を受賞。絵手紙を通じ、県内に友人十数人と交換文通を行っており、元気と健康に大いに役立っている。
退職後に始めた趣味活動を通じて、生きがい、仲間作りにつながっている。
熊本県
(大津町)
おがた たえこ
緒方  たえ子
81  50歳の頃から町内の幼稚園、小学校、中学校、福祉施設等で独特の肥後(熊本)弁による昔話を身振り手振りを交えながら行っており、昔話をする事で仲良くなった子ども達から、時にはいじめの相談も受けている。
 その後、平成13年から本格的に町内全中学校の朝の読み聞かせの時間に、「親孝行」などを題材とした昔話をしており、その姿勢に、時には先生方の立ち見も出ており、学校ではちょっとした「名物」となっている。
 また、図書館での読み語りや乳児検診時に絵本を渡す「ブックスタート」では、親の子育て相談にも応じている。
大分県
(中津市)
やまもと ひろし
山本 博史
75  昭和51年、中津の文化財を語る人がこのままではいなくなる危機感から、「中津の郷土を語る会」を発足した。その後、講座会場を公民館から城下町へと移し、年11回の講座ではテーマに合わせて講師を招き、平成20年2月現在で延べ350回となった。会員は現在21名で第1回からの会員は山本さんただ一人で、地道な姿勢が32年間続いている秘訣といえる。また、語る会は勉強会に止まらず、ボランティアで観光案内も行っている。
宮崎県
(都城市)
いわなくち またお
岩穴口 又男
100  70歳の頃、ひ孫が書道教室に通い始めたことをきっかけに書道を習い始め、90歳代で準師範代となった。
 各種展示会等にも精力的に出展し、100歳になった現在でも書道を楽しんでいる姿は、地域の高齢者のあこがれとなっている。
 また、終戦当時の地元の開拓事業の様子を論文にまとめるなど、地域の生き字引のような存在でもある。
宮崎県
(延岡市)
やなぎた よしこ
やなぎた よしこ
77  58歳の時、健康保持のため、学生時代に取り組んでいた水泳を40年ぶりに再開して、60歳からは各種の大会に出場し活躍しており、平成18年度の県マスターズ大会では、自由形、背泳ぎ両種目で優勝している。
 また、水泳のほかにも社交ダンスやコーラスといった趣味活動や、婦人会活動などにも積極的に取り組んでおり、その姿は地元住民の目標となっている。
宮崎県
(都城市)
くわはた はつや
桑畑 初也
73  ツツガムシ病に罹り、手足の不自由や、難聴、言語障害の後遺症が残ったことから「これ以上、障害が進行しないように」とリハビリを兼ね毎年1冊ずつ郷土の歴史や民俗のことをまとめた本を自費出版する決心をした。その後、心臓ペースメーカーの埋め込みでさらに病状は悪化したが、意欲が衰えることなく、右人差し指1本でワープロのキーを打ちながら執筆活動を続けており、これまで9冊を出版している。
宮崎県
(川南町)
ふじの けんぞう
藤野 憲三
85  85歳という高齢でありながら、現在、農家経営パソコン研修の会長を務めている傍ら、パソコン技術を生かし、町内の酪農女性部や地域住民を対象としたパソコン講習会の開催や長寿会の資料作成にあたっている。若者顔負けの技術を習得しており、この技術を生かし、昨年自著伝を発行するなど年齢を感じさせない活発な活動をしている。
北九州市
(門司区)
あきなり きよこ
秋成 清子
83  夫が障害児施設に勤めていたことから、既存ボランティア団体の一員として活動をはじめた。その活動を続ける傍ら、平成4年に開催されたボランティア講座を受講し、そこで新たに設立されたボランティアグループの一員としても活動。病院や老人保健施設でのおむつたたみ、障害者福祉作業所での作業手伝い、保育園での子育て支援、視覚障害者の外出補助など半月程度活動している。他世代の人たちからも、「あのように年齢を重ねたい」といわれる理想の存在である。
○関連団体
都道府県・指定都市・団体名 (ふりがな)
氏名
性別 年齢 エイジレス・ライフの概要
(150字~200字以内)
(財)あしたの日本を創る協会
(岩手県・一関市)
さとう あい
佐藤 愛
84 1.自治会女性部長として、25年間部員の教養を高めようと「生け花・着付け・茶道」を取り入れ、指導を続けている。
2.子どもたちに日本の和の心を実感してもらうため、幼稚園(茶道)、小学校(生け花・茶道)、中学校(生け花・着付け・茶道)において指導を続けている。
3.他県から地域づくりに取り組んでいる五区楽の里へ研修視察に来られた方々に抹茶の接待で喜ばれている。
4.みちのくあじさい園のイベントのお茶席に、女性部員の方々と中学生の協力もあり好評を得ている。
5.JA女性部を結成し、営農に協力している。
(財)あしたの日本を創る協会
(神奈川県・横浜市)
かりの ようじ
狩野 陽二
74  平成5年に定年退職後、横浜市緑区生涯学級運営委員を努める一方、消費生活アドバイザー、健康生きがいづくりアドバイザー等を取得。65歳でパソコンを習得し、いくつかの市民活動団体を立ち上げ代表を務める。平成12年から6年間、鴨居第四地区自治会長を務めた。緑区で、元気高齢者づくり、第2の人生プラン、鴨居駅コンサート、鴨居駅自由通路清掃活動、その他の市民活動も主宰している。現在、鴨居連合自治会事務局長。
(財)あしたの日本を創る協会
(福井県・敦賀市)
たなか ちえこ
田中 智恵子
84  昭和40年代当時、食品添加物の事件が続発していたことに問題意識をもち、生活学校運動に取り組むようになり、現在に至るまで、食の安全、農薬、医療問題、環境問題等といった暮らしの問題に取り組み、大きな成果をあげてきた。平成14年からは食育に重点的に取り組んでおり、食育カルタの制作やキッズキッチンの開催、平成19年には「自然に学ぶ食育のつどい」を開催し500人の参加者を集めるなど、地域をあげた食育活動に取り組んでいる。
(財)あしたの日本を創る協会
(大分県・臼杵市)
まつだ しずこ
松田 静子
85  資源環境リサイクル活動を契機に地域活動に取り組み、行政や企業と連携して、リターナブル方式や回収のルート作りを地域に定着させる。また、長年のライフワークである野上弥生子研究家としてのノウハウを伝え、まちづくりに貢献。また、史実をもとに地域に伝わる「紙製の雛人形」を発掘。「紙びな作り」教室から「臼杵雛祭り」へと発展させるなど、まちづくりの活性化と観光客の大幅な増加に貢献し、県内外から注目されている。
 現在は、(1)廃油石けん作りの工房を市から借り受け、「菜の花工房」の責任者(運営委員長)として環境保全活動に取り組み市民の期待を集めている。(2)市の子育て支援事業に協力し、児童クラブの活動に精力的に関わっている。
(財)日本郵政退職者連盟
(富山県・高岡市)
しんぱつ ひさお
神初 久夫
84  平成元年退職後、高齢者社会の中で、一番難しくて大切なことは、「老人介護」であると判断し、ボランティア活動をライフワークとして、毎週5日間の活動をしている。足かけ19年間にわたって、介護施設での老人への心のケアに取組み,施設長をはじめとする職員や入所者・家族から全幅の信頼をうけている。同人の地道な取組みは、行政や地域からも賞賛され、正に地域住民の「かがみ」である。
(財)日本郵政退職者連盟
(愛知県・名古屋市)
ながい かずお
永井 一夫
85  平成5年退職、同6年から国際ボランティア活動(「キャンヘルプタイランド」に応募、同9年には「パーチャン会」を結成、現在はそのリーダー)に参画し、タイ國東北部に、これまでに約20回訪れ、「国造りは、子供の教育から」を信念に、時には私財を投入しながら小中学校、幼稚園、図書館、水道工事等の60余施設の建設作業に活躍及び寄付金活動もしており、地元知事、学校関係者、地域住民等から感謝、尊敬されている。
(財)日本レクリエーション協会
(福岡県・福岡市)
すみだ よしこ
角田 良子
65  看護婦という職業の傍ら、培ってきたレクリエーションの技法を用い、住居である団地の中で3世代のための豊かなコミュニケーションの場を育む「子どもや孫の故郷作り」の活動や近隣の高齢者の良き相談相手、障害者の国体への引率などを行ってきた。現在は「福祉レクサロン」を開設し、福祉レクリエーション分野の後継者作りに取り組むなど、多くの経験を生かして、子どもから高齢者までを支える明るい福祉社会づくりに貢献してきた。