干場 他見男さん
86歳でホノルルマラソン完走。日々トレーニングに励む生涯現役ランナー。

名前(年齢) ほしば たみお
干場 他見男さん(88歳)
地域北海道(苫小牧市)
活動概要退職後、毎日のトレーニングを続け各地のマラソン大会へ出場。86歳でホノルルマラソン完走。平成25年10月までの24年間で出場大会数47、走破距離352.5kmとなった。現在も大会出場を目指して、トレーニングに励んでいる。

(注)年齢は、平成26年4月1日時点

退職後の健康増進が、トレーニングのきっかけ。

干場 他見男さん

 北海道苫小牧市の干場他見男さんは定年退職後、特に運動らしい運動もせず、12年間飼い続けて愛犬と死別したため、朝晩の散歩すらもしなくなってしまいました。
 2か月ほど散歩をしない間に、100m走るだけでも息が上がるようになってしまったため、健康増進を目的に毎日トレーニングをはじめたことから干場さんの新しい毎日が始まりました。


一念発起、84歳でホノルルマラソン再挑戦を決意。

 84歳の時、干場さんは「三浦雄一郎さんがエベレスト登山に挑戦する」というニュースを知りました。
 実は、干場さんは72歳の時に一度ホノルルマラソンに挑んだのですが、そのときは準備不足もあって棄権してしまいました。三浦さんのニュースを聞いて、もう一度ホノルルマラソンに出て、今度こそ完走したいと思ったのです。
 「前回の反省を踏まえて、この時は特別メニューを組んでトレーニングを重ねました。おかげで、7時間を目標に走ったのですが、『6時間57分』でゴール。85〜90歳クラスで2位入賞を達成できました。翌々日にはダイヤモンドヘッドの登山も難なくこなすことができ、努力した甲斐があったと思っています」と干場さんは当時を振り返ります。
 その後、平成25年10月までの24年間で、出場大会数は47大会、走破距離352.5km。
 60歳から85歳までは登山にも取り組み、樽前山・富士山・屋久島・旭日岳・黒岳など、計60回の登頂を果たしています。


目標を持って無理せず自分なりの取組を継続。

干場 他見男さん

 「病気や怪我なく続けてこられたのではなく、体調不良や膝の痛み、老化による筋力・体力低下を感じながらも、目標を持って無理せず自分なりの取組を継続してきた」という干場さん。
 現在は、週に3〜5回のトレーニングを、夏は屋外、冬は体育館など室内で行っています。
 ウォーキングを行う際は、6kmを50分〜1時間以内を目標に行っています。その間に100mほど走っては50m歩くなどのインターバル走を繰り返したり、下半身のストレッチを行ったりしているそうです。
 「64歳の時に初めて孫と参加した市民マラソンと、千歳JAL国際マラソンは、どちらも3kmクラスですが、今後も出場し続けたい」と語り、さらには10 kmクラスやハーフマラソンへの挑戦も考えています。
 「目標は大きく持って、達成のために取り組むことが大切」というのが持論。「2020年の東京オリンピックの聖火が、もし苫小牧を走ることになれば、95歳でランナーとして、100mでいいから走ってみたい」と夢を語っています。