坂井 志げ子さん
様々な交流により高齢者の孤立・孤独の解消に貢献。
名前(年齢) | さかい しげこ 坂井 志げ子さん(83歳) |
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地域 | 石川県(七尾市) |
活動概要 | 心豊かな長寿を推進することを目的に、「『元気かいね』グループ白馬」を設立。手工芸による作品作りや食事会を開催、歌や踊りによる交流などを行い、町内の孤立・孤独を助け、町会の方との人間関係を深める役割を果たしている。 |
(注)年齢は、平成26年4月1日時点
助かった命に感謝し、地域と高齢者のために活動。
平成5年、地区の癌検診で胃がんが発見された坂井志げ子さんは、胃の3分の2を切除することになりましたが、幸いにも早期発見であったため回復することができました。
回復後は、5年間にわたり地元の公民館などで草木染めやパッチワークを学ぶ生活を続けていましたが、徳田地区から七尾市老人クラブ連合会の女性理事に推薦されると、助かった命に感謝する意味で引き受け、地域と高齢者のために活動することにしました。
平成16年には合併により新七尾市となりましたが、女性理事としての仕事はそのまま続け、平成20年まで10年にわたって活躍することとなりました。
高齢者が生き生きと交流できる支援グループを設立。
平成16年、市からの依頼を受けて、高齢者が家に閉じこもらないように、町内で集まり心豊かな長寿を推進することを目的とした支援グループを立ち上げます。「「“ことば”の交流で、グループ員だけでなく町内のみんなに明るい笑顔が広がるように」という願いを込めて、坂井さんの発案で「『元気かいね』グループ白馬」というグループ名称にしました。
「『元気かいね』グループ白馬」では、手工芸による作品作りや食事会、歌や踊りによる特別養護老人ホームや他町の老人会との交流などを行い、町内の高齢者が孤立・孤独にならないよう、町会の方とのつながりを深める役割を果たしています。
また、活動内容によって、グループ員の中に得意な人がいれば、周りの人々に教えるようにしており、詩吟の資格を持つ方、大正琴を演奏できる方、料理が得意な方など、その時々でみんなが生徒であり、みんなが先生になります。
10周年を迎え、さらに充実した活動を展開。
平成25年10月には、「元気かいね」グループ白馬発足10周年の記念式典が行われ、祝賀会では発足時から参加する7名のメンバーの表彰式が行われ、記念誌の発刊なども行われました。この模様は、地元のケーブルテレビでも放映され話題になっています。
現在、「元気かいね」グループ白馬は、介護予防活動を行うグループとなり、発足当時女性ばかりだったグループに男性も加わり、平均年齢80歳、男女合計27名のグループとして積極的な活動を行っています。
10年にわたって代表を務めてきた坂井さんは「町会の方との人間関係を深める役割を果たし、新しいリーダーの育成と、新加入者とともに長寿をめざす努力していきたい」と語ります。