飯田 和子さん
様々な講演活動から地域活性化、民話集出版と幅広く活動。

名前(年齢) いいだ かずこ
飯田 和子さん(79歳)
地域京都府(舞鶴市)
活動概要「加佐ふるさと塾」の立ち上げや、自作のイカダ競争、「義士の道ハイキング」の企画・運営などで、地域の活性化に大変貢献。また、昔から伝わる民話集を自費出版し、故郷への愛着を深めてもらおうと子供たちに贈った。

(注)年齢は、平成26年4月1日時点

定年後、子育てや介護などの講演活動を実施。

飯田 和子さん

 飯田和子さんが引っ越してきた昭和42年頃。住んでいる地域から保育所までが遠かったため、地域の母親たちと「通園バス確保」の運動を始めました。
 これをきっかけとして「地域づくり」の活動を始めた飯田さん。平成7年に定年退職した後は、教育相談員や民生委員をするとともに、子育てを中心とする講演依頼を受けるようにもなりました。
 また、義母の介護経験を持つ飯田さんは、平成9年に「京都府女性の船」に参加したことがきっかけで、介護に興味を持つ女性団体からの講演依頼も受けるようになりました。


地域交流活動を始め、古道の整備、民話の編纂も。

 平成9年、飯田さんは地域活性化に向けた様々な施策を企画・立案・実行する「加佐ふるさと塾」の立ち上げに参加。由良川で自作のイカダ競争等様々な活動を行っています。
 平成22年には、「加佐ふるさと塾」のメンバーとともに、四十七士の中でただ一人、生きて各地に義挙を伝えた寺坂吉右衛門の歩いた道をたどる「義士の道ハイキング」を企画。実施前年に事前に古道を整備するためのハイキングを実施するなど、地域の特色を生かした古道の復活にも貢献しました。「義士の道ハイキング」は、その後恒例行事となり、飯田さんは解説者も務めています。「加佐ふるさと塾」は、子供会、地域、老人クラブと様々な世代の交流には欠かせない存在になっています。
 また飯田さんは、加佐地区の民話などをまとめた「まいづる加佐 ふるさとのお話」を自費出版。舞鶴市史や郷土史、さらに地元の古老たちから話を聞いて集め、子供向けに平易な文章にして著したこの民話集は、岡田上、岡田中、岡田下、八雲、神崎等地域ごとに分け、民話など112編を載せています。


子供たちの喜ぶ笑顔が、私の生きがいです。

飯田 和子さん

 「高齢化がますます進む社会で、健康で生き生きと暮らせる地域づくりを推進するには、まず自分自身が元気でなければなりません。老人クラブの皆さんや地域の方々、そして子供たちの喜ぶ笑顔が私の生きがいです」と語る飯田さん。
 「感謝の心を持って、好奇心を失わずにいればおのずと楽しいことが訪れます。活動を企画するごとに、私のチャレンジ精神はワクワクします。今後も、地域づくり世代間交流等を中心にふるさとを大切にしてきたいと思います」と抱負を語ります。