長沢 峯子さん
つる編みをはじめ、様々な自然素材の手作り作品を創作。
名前(年齢) | ながさわ みねこ 長沢 峯子さん(75歳) |
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地域 | 京都市 |
活動概要 | 北海道から屋久島までの各地の旅先で、自然素材で作るつる編みの楽しさを広める活動を行う。「手作り自遊工房きままグループ」を設立し、健康運動を指導するとともに、和小物などの「エコ作品」を創作する活動を広めている。 |
(注)年齢は、平成26年4月1日時点
趣味の登山を楽しむ中で、自生するつる植物に魅せられる。
長沢峯子さんは、若い頃からの趣味である登山を50年続ける中で、30年ほど前に大自然の中に自生するつる植物に魅せられ、つるを使った工芸品を自己流で作るようになりました。
特に、屋久島のつるには魅力があり、杉の保護のために邪魔になるつるを用いてかご等を制作したところ、周りから譲って欲しいという声が出るほど人気になったのです。
趣味の登山で、ヒマラヤやエベレストの登頂にも積極的に挑戦する長沢さんは、現地の子供たちや宿泊客に対してもつる編み教室を開き好評を得ました。
このことをきっかけに、作ることだけでなく教えることにも楽しみを見いだして、「手作り自遊工房きままグループ」を設立。ものを作ることの楽しさや教えることの喜びを、仲間同士で共有し合うようになりました。
つる編みだけでなく、「エコ」を広くとらえて活動。
当初、長沢さんの自宅を開放して開催されていた「手作り自遊工房きままグループ」の活動ですが、現在では京都府主催の高齢者向け総合イベント「SKYフェスティバル」への参加や、老人福祉センター、小学校、老人ホーム等での物作り指導等、成長に合わせて、その幅を広げてきました。
創作活動も、つる植物だけでなく、放置竹林の不用な竹を利用した竹細工など、環境に配慮した材料を用いて様々な工芸品を作っています。
また、「エコ」に着目したもの作りをモットーに、工芸品の制作だけでなく、自然に自生する野草を用いた料理を所属する京都藝術交流協会で振る舞うなど、エコへの関心を高める活動も行っています。
自分自身の生き生きとした生活のために挑戦。
長沢さんは、創作活動だけでなく、70歳でダイバーライセンスを取得したり、公認太極拳普及指導員や体操インストラクターの資格を取得するなど、年齢にとらわれず様々なことに挑戦をしています。
こうした活動は「周囲にもの作りの楽しさを伝えることを目的としつつも、自分の健康や生き生きとした生活を送るために必要不可欠なものですから、今後も継続して行っていきます」と長沢さんは語ります。
また、活動を地域全体や若者に広げるために、京北や美山等の北部地域に出向き、野草等の自然の食品に触れることを目的としたバスツアーを長沢さん主催で開催し、地域の若者を呼び込むなど、交流の機会を積極的に作っています。