増金 スミ子さん
阪神・淡路大震災以降、20年近くボランティア活動を継続。
名前(年齢) | ますかね すみこ 増金 スミ子さん(67歳) |
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地域 | 神戸市 |
活動概要 | 20年近く高齢者の見守り活動を継続し、近隣小学校での学習支援・特別支援等、地域での世代間交流の一翼を担ってきた。また、大道芸のグループを結成して、保育園・幼稚園等の市内各所で笑顔のあふれる癒し活動も行っている。 |
(注)年齢は、平成26年4月1日時点
阪神・淡路大震災をきっかけに高齢者見守り活動。
もともと地域でボランティア活動をしていた増金スミ子さんは、平成7年の阪神・淡路大震災の直後、岩岡仮設住宅救援支援訪問のボランティアに参加。これをきっかけに、地元の独居高齢者宅の見守り・生活支援活動を始めました。以来20年近くにわたって、この活動を続けています。
また、平成12年からは、地元西区内の小学校で毎週2回程度の学習支援活動も行っています。この活動は、現在は岩岡小学校で行っていますが、以前には垂水養護学校や糀台小学校でも実施していました。
みんなの気持ちを明るくしたくて大道芸を。
「阪神・淡路大震災後にみんなが暗くなっていた時に、大道芸をテレビで見て『これだ!』と思いました」と語る増金さん。「腹話術を勉強しに行き、南京玉すだれ、皿回し、銭太鼓などを習い覚え、最初は一人でやっていましたが、『私も教えてほしい』というお客さんからの希望があってグループを作りました」と、増金さんが平成8年に地元の仲間と結成したのが大道芸グループ「初代一寸奉仕」です。
保育園や幼稚園、児童館、高齢者福祉施設など市内各所で触れあい交流活動を開始し、玉すだれ、銭太鼓、動物風船、皿回し等の実演を行いました。
この活動は、増金さんが神戸市シルバーカレッジ(KSC)に入学した2年目の平成17年に、同期生と結成したボランティアグループ「一寸奉仕」に受け継がれ、KSCボランティアセンター傘下の活動グループとして市内各所で、活動を本格化させました。
「楽しくて仕方がないんですよ。みんなの反応がありますからね。喜んでいる顔を見ているのが、本当にうれしいんです。小学校へ行ったりした後は、私も笑って家に帰るんですよ」と笑顔で話す増金さん。多い時には月に5、6回、老人ホームや児童館、小学校などに行き、大道芸を披露。平成12年に婦人大学の仲間と結成した大道芸集団「ときめきグループ」での活動と共に、より幅広い活動となりました。
幅広いボランティア活動を、幅広い地域で。
平成19年にKSCを卒業すると「一寸奉仕」は「NPO法人社会還元センターグループ わ」の文化部会(現福祉部会)所属ボランティアグループに編入され、さらに活動を継続。また、「グループ わ」が力を入れてきた「東日本大震災被災地支援活動」に関しても、第1次から第5次まで毎回連続して現地派遣支援チームの一員として参加し、支援活動に貢献しています。
福井重油流出事故、新潟中越地震、東日本大震災等、被災地支援活動でも支援活動に従事。大道芸実演グループの活動も、エンターテイナーとして各種イベントの出演要請に幅広く対応。増金さんの活動地域は定例訪問する地域に留まらず、市内全域や県外にも及んでいます。