石田 房子さん
園児の食育活動から高齢者の親睦活動へ、幅広い交流の場を提供。
名前(年齢) | いしだ ふさこ 石田 房子さん(88歳) |
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地域 | 広島県(尾道市) |
活動概要 | 地域の児童及び園児を対象に,永年にわたり食育指導に取り組む。その後、高齢者の集いの場として「ふれあいサロン」を立ち上げた。年間行事として七夕・節分会等を開催し子ども会や幼児との交流も深めている。 |
(注)年齢は、平成26年4月1日時点
始まりは子供たちへの食育指導。
久山田小学校・幼稚園の児童及び園児を対象に、食育の一環として、サツマイモを栽培し、農業に親しんでもらう活動を行っていた石田房子さん。手作り料理会を一緒に行うことで、「偏食をしない・残さない」という食育に、長年にわたり取り組んできました。
その後、小学校が統廃合されたために、子供たちとの交流がなくなったことから、平成12年に高齢者の集いの場として「久山田ふれあいサロン」を立ち上げました。
高齢者だけでなく地域の人々が集う活動を。
「ふれあいサロン」の立ち上げにあたってはグランド・ゴルフ等で交流を深めることで、男性も参加しやすいように配慮した結果、参加者も増え、高齢の男性や定年退職した方の集いの場となりました。
また、男性の参加者が多いことで、会場作りや道具の運搬などを引き受けてもらうこともでき、賑やかで活気に満ちたサロン活動を行うことができています。
ふれあい七夕祭りや節分会など、子供会や幼児と交流を深める行事も今では年間行事として定着しています。
平成25年の七夕祭りでは、石田さんの発案で、公民館分館の庭を利用して「ふれあいソーメン流し」を実施しました。石田さんをはじめとする「ふれあいサロン」が中心になりながらも、青竹の流し船の製作や、会場の設営、参加者の募集等、全般にわたって町内会に協力してもらい、2歳の幼児から90歳の高齢者まで約120人が参加し、久山田全体が一つになって成し遂げることができました。
「小学校が統合されて以来、子供たちと触れ合える行事がなかなかできなかったので、久山田全体で行事を行えたことに感謝しています」と石田さんは語ります。
また、節分会でも保育園の園児が集まり、「作って食べよう鬼は外、福は内」のスローガンのもと、みんなで太巻き寿司作りをするなど、地域の人々が集まり親睦を深める活動を実施しています。
手作りの行事で町に明るい笑顔を。
「久山田ふれあいサロン」を通して、地域のふれあいの場づくりに、高齢者の生きがいづくりに、様々な活動を行っている石田さん。
「子供も高齢者も地域の人たちが協力して楽しめることが何よりもうれしいです。毎年やりたいという声も多く聞きますので、『明るい笑顔、ふれあいサロンの町づくり』をモットーに、昔からの伝統行事を絶やさず、手づくりの行事を、是非これからもできる限り実施していきたいです」と笑顔で抱負を語ります。