前田 絹江さん
地元サロンでの活躍に加え、難病支援のボランティアも。

名前(年齢) まえだ きぬえ
前田 絹江さん(78歳)
地域山口県(山口市)
活動概要高齢者福祉施設、障害者施設でのイベント、サロンやカラオケ大会等で、趣味の舞踊を披露している。また、難病支援活動のボランティアにも尽力しており、患者さんの話に耳を傾け励ます活動を行っている。

(注)年齢は、平成26年4月1日時点

二度の大病を乗り越えて前向きに活動。

前田 絹江さん

 看護師を退職後、地元の老人クラブ佐畑福寿会に参加した前田絹江さんは、フォークダンスや、ウォーキングの会、公共施設の清掃活動などに積極的に参加し、地域の高齢者との絆を深め、サロンの世話役としても活動。
 前田さんは、二度にわたって大病を患い、そのリハビリの意味もあって55歳の時から舞踊の手習いを始めていましたが、やがて、誘いを受けて高齢者福祉施設や、障害者施設でのイベント、サロンやカラオケ大会でも披露するようになりました。
 「毎回、衣装や小道具に工夫を凝らすのは、自分自身が舞踊をする楽しみでもありますが、なによりも観ている方が喜んでくれるので、それが一番の喜びです」と前田さんは語ります。


自らの経験を生かして難病支援。

 看護師の経験を生かしたいと考えた前田さんは、県のボランティア講座を受講。
 受講後、多くの受講生は給食施設の調理ボランティアなどに行きましたが、前田さんは自らも難病を乗り越えてきたことから難病支援のボランティアを選択。
 パーキンソン病の支援ボランティア団体「翠陽会」に参加し、パーキンソン病患者さんたちの支援を行うと共に、行楽行事やイベントに参加。ここでもお得意の舞踊を披露して、患者さんたちの気持ちを癒してきました。
 前田さんは、同じように大病を患った身として、また看護師として経験してきたことなどを踏まえて、患者さんに語りかけたり、話しを聞くなどして、暗くなりがちな患者さんたちの心の支えとなるよう努めてきました。
 体調の問題もあり数年前に支援活動から離れたのですが、「自分が患った時にも、落ち込んだ時、周りの方に声をかけてもらったことで、大変気持ちが明るくなりました。ちょっとしたことで患者さんたちが笑顔になるのなら、少しでも手助けをしたいと思います」と、最近、難病支援の活動を再開しました。


周りの人々の笑顔が私自身の笑顔になる。

前田 絹江さん

 「笑顔で過ごせば自分も楽しいし、相手も喜んでくれる。周りの人々を笑顔にすることで、私自身も笑顔になります」と、ほがらかに語る前田さん。
 「今後も、自然散策等趣味を生かした仲間との交流で自分自身の健康維持に努めていこうと思います。また、老人クラブ、地域サロン活動はもとより、楽しく生きることを目標に、引き続き地域の諸々のグループの世話役や施設の訪問などのボランティアを継続し、体調に合わせて行楽行事へも進んで参加しようと思っています」と、抱負を語ります。