長岡 三重子さん
80歳で水泳を始め、90歳を超えて数々の日本記録、世界記録を樹立。
名前(年齢) | ながおか みえこ 長岡 三重子さん(99歳) |
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地域 | 山口県 |
活動概要 | 80歳の頃、水泳を始め、地道な練習を重ねることでマスターズ水泳大会に出場するまでになり、次々と記録を樹立していく。平成27年1月の段階で、100歳区分においても、世界記録17、日本記録20の記録を打ち立てている。 |
(注)年齢は、平成26年4月1日時点
膝を痛めリハビリがてら始めた水泳。
長岡三重子さんは、55歳から趣味で能楽をはじめました。ところが80歳になった頃、膝を痛めてしまい楽しみの能楽ができなくなってしまいました。膝を治して再び能楽をするために、長男のアドバイスで始めたのが水泳でした。
特に泳ぎが得意だったわけでもなく、初めはなかなかうまく泳ぐことができず、背泳ぎで25メートルを泳げるようになるまで1年かかりました。
90歳でコーチを付けて本格的に水泳に挑戦。
84歳で日本マスターズ水泳大会に出場した長岡さんは、翌年85歳で世界大会に出場するまでになっていましたが、その頃はまだリハビリの気持ちが強かったといいます。
ところが87歳の時に耳の故障で能楽を断念せざるを得なくなり、それから本格的に水泳を行うようになりました。
90歳の時には世界大会で3つの銀メダルを獲った長岡さんですが、「銀メダルでは悔しかったんです。どうせやるなら金メダルが欲しかった」と、91歳にしてコーチを付けて個人指導を受けるようになりました。
これによって自己流だった泳ぎが修正され、長岡さんの記録はどんどん向上。
92歳の時、アメリカで開催された世界大会で念願の金メダルを獲得しました。その後も95歳で初めての世界記録を樹立すると、次々に日本記録、世界記録を樹立していきました。
平成27年1月の段階で、世界記録24、日本記録42を保持しており、100歳区分になってからも、世界記録17、日本記録20を樹立しています。
しっかりと動き、しっかりと食べる。
一人暮らしをしている長岡さんは「しっかりと動き、しっかり食べる」がモットー。現在も1日3食を自炊し、1日3時間の練習を週に3回こなしています。
「どんなにきつい練習でも、今日はこれだけやろうと決めたら、絶対にやるようにしています」と語る言葉には「とことんやらないと気が済まない」という性格が表れています。
練習を積むことにより、世界に誇る長寿スイマーとなった長岡さん。生きる喜びを感じることを大切にし、そのために一生懸命に頑張る目標を設定。その目標を達成したときの喜びを糧として、さらに次の目標に向かっています。