清廣 哲也さん
絵手紙教室で描く楽しみを伝え、紙芝居や花いっぱいで地域振興にも活躍。
名前(年齢) | きよひろ てつや 清廣 哲也さん(83歳) |
---|---|
地域 | 山口県(下関市) |
活動概要 | 公民館等で絵手紙教室を開催し、普及活動を行い、今では参加者も7会場100名を超えている。また、公民館長、文化協会長、地域おこしグループ等の会長を務め、花いっぱい活動や民話や伝承を題材に紙芝居を作成し上演している。 |
(注)年齢は、平成26年4月1日時点
絵画による生きがいづくりの普及。
若い頃、中学校の美術教師をしていた清廣哲也さんは、描画を誘うと「絵画は苦手だから」とか「不器用だから向いていない」「時間がない」などと、描いてもいないのに拒否することが多いことに奮起し、平成8年から絵画の指導を始めました。
公民館や生涯学習センターの、絵手紙教室や楽描き教室などで指導。現在、7会場で100名を超える参加者があり、毎月、手描きの案内状を出しています。
また、放課後子ども教室でも、ちぎった紙を貼り合わせて絵を作るコラージュ教室を開くなど、世代を超えて絵画の楽しさを伝えています。
自然と歴史を生かした町づくり。
清廣さんが会長を務める地域おこしグループ「豊田ほたる街道の会」は、豊田町地域の自然と様々な文化・歴史遺産、さらに先人の遺勲顕彰を生かした町づくりを推進するとともに、豊田町を訪れた人々を温かくもてなし、満足と感動が得られるように努め、交流人口を一層増やす一助となることを目的として活動。
歴史街道をウォーキングする「梨の花ウォークinとよた」への協力や、平成22年の山口国体を機に始めた「花街道プロジェクト」の実施や、道の駅での「地域づくり、人づくりフォーラムin豊田」の開催など活発な取組を行っています。
また、郷土史研究会の会長として故郷を研究し、豊田町に伝わる民話や伝承を題材にした紙芝居の作成、上演も行っています。
これまで、今は廃路となった「長門鉄道物語」や、豊田に残る平家伝説「もう一つの先帝祭」などを制作し、現在6作目が進行中です。
自らの経験や知識を社会に還元。
清廣さんは「人はそれぞれ仕事などで得た知識や経験を持っています。それを出し合うことで地域は必ず変わるはず」との信念のもと、「私にできること」として、公民館長や文化協会長、ふるさとづくり協議会長などの役職をこなす清廣さん。
地域づくりの輪は、着実に広がりつつあります。