上村 治男さん
パソコン講座を通してお付き合いの輪を広げ豊かな人生を築く。
名前(年齢) | うえむら はるお 上村 治男さん(81歳) |
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地域 | 山口県(下松市) |
活動概要 | 生涯学習の一環としてパソコン習得と情報交換を主テーマとしたパソコン同好会を結成。また、地区の方々を中心に一般募集し「パソコン入門講座」を開設し、年賀状・写真・インターネット等を無償のボランティアで教えている。 |
(注)年齢は、平成26年4月1日時点
定年後の趣味として始めたパソコン。
定年退職をしてからパソコンに興味を持った上村治男さん。パソコンに関しては、まったく初心者だった上村さんは、近くにパソコン教室もなかったことから、週に1回、約2時間をかけて、広島でやっている基礎教育講座に通って、パソコンの基礎を習得しました。
その後、簡単な不具合であれば自分で直せるまで技術が上達し、やがてはパソコンを自作するまでになりました。
同じようにパソコンに関心を持つ仲間を、団地内のコミュニティ案内で募集してみると愛好者が集まり、パソコンの習得や技術の向上、情報交換をする同好会ができました。
当時は、パソコンを学ぶための専門テキストのようなものもなく、集まった仲間内でも、それぞれ技術レベルに差があったことから、上村さんが中心になって、自分たちの同好会で使う習得用テキストを作り、お互いの技術の向上に励むようになりました。
そんな時、そのテキストの内容の良さに注目した仲間から「上村さんが講師になってパソコンの入門講座を開いてはどうか」という話が持ち上がったのです。
楽しみながらパソコンに慣れていけるように配慮。
地区の方々を中心に「パソコン入門講座」の募集をしてみると、高齢者を中心に受講を希望する方が集まり、団地のコミュニティセンターを借りて週に1回の「パソコン入門講座」が始まりました。
講座の内容は、ワープロソフトによる文章作成から始まって、写真やイラストを入れた案内状のようなものの制作や、年賀状の制作、写真の加工や書類への貼り込み、そしてインターネットといった一般的な内容ですが、高齢者のニーズに合わせた内容で行っているので、受講者も楽しんで続けられています。
毎週木曜日にコミュニティセンターのスペースを借りて、午前中はパソコン同好会、午後はパソコン入門講座をやっています。
パソコンだけでなく人の輪を広げて。
「気軽な感じでやっているものですから、講座という堅苦しい感じがなく、おしゃべりサロンのような雰囲気になっています」と語る上村さん。
気楽な雰囲気と実情に合った講習内容が評判になり、片道30分ほどの離れたところに出張講座をしたこともあります。
「講座を修了してからも、お花見をしませんかとお誘いを受けたり、講座を離れたお付き合いが続いています。講座の受講者さんとは、お友達のような感じで、教えるというよりも一緒に楽しい時間を過ごすという雰囲気ですね。おかげで楽しい人生を送らせてもらっています」とにこやかに上村さんは語ります。