菅野 吉春さん
地域を知るほどに地域活動の重要性を感じ積極的に活動。
名前(年齢) | かんの よしはる 菅野 吉春さん(84歳) |
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地域 | 松山市 |
活動概要 | 退職後、町内会の区長就任をきっかけに、清掃活動を始めた。さらに、高齢者のための「ふれあいいきいきサロン」の活動や、赤穂義士を奉る「松山義士祭」を手がけるとともに、愛媛県の「歩け歩け協会」の役員としても活躍している。 |
(注)年齢は、平成26年4月1日時点
定年後になってはじめて地域に目を向ける。
菅野吉春さんは、定年退職後に地域の区長を要請され引き受けることになりました。しかし、それまで仕事一筋で、他から移り住んできたこともあって、地域のことに関してはまったくの無関心で、近所に住みながら顔と名前の一致しない方がいるほどでした。そこで、より地域の役に立つ活動ができないかと考え、清掃活動を始めたのです。
きっかけは松山市が「松山のまちをみんなで美しくする条例」によって定めた「松山市民大清掃」でした。実際に街中を掃除してみるとゴミの放置が多く、また雑草の生い茂りも目立ちました。やがて10人ほどの有志が集まり「プチ美化運動グループ」として週に1回の清掃活動を行うようになりました。
さらに地域の活性化のために活動。
菅野さんは町内会の役職を歴任しながら、多くの町内活性化の活動も行っています。
末広町内にある興聖寺で50年にわたって続けられてきた赤穂義士を奉る催しを、町内の祭りとして定着させるにあたり、その中心的な役割を担っています。50回記念祭では、「松山義士祭」として、義士法被・ハチマキ姿の人たちが、「エイエイオー!」と声をあげ松山市街地約2kmを練り歩くなど地域を盛り立てました。
また、春には近くの石手川の河川敷で町内のお花見会を実施。老若男女、30人ほどの町内住民が集まり親睦を深める活動も行っています。
さらに、町内会の活動だけでなく、地域の高齢クラブの役員、愛媛県の「歩け歩け協会」の役員としても活躍。
「愛媛歩け歩け協会」では副会長を8年にわたり務め、その間、地域の健康増進に励むと共に、日本地図を作った伊能忠敬の業績をたたえる全国規模の「伊能忠敬100万人ウォーク」では、高知から広島への道先案内も行っています。
周りの人々に恵まれ楽しく活動を継続。
菅野さんは「ふれあいいきいきサロン」の活動にも10年以上前から参加し、月に3回、高齢者の慰安、映画上映会、輪投げ、グラウンドゴルフなど、世話役として積極的に活動しています。
また、雄郡地区においては、老人連合会会計、会長を6年間務め、松山市が提唱する「まちづくり協議会」の副会長として、地区全体の活動にも従事。
「とにかく私は周りの人に恵まれ、人間関係の問題もなく、幸せに楽しく地域のために働くことができて、とてもうれしいです」と語る菅野さんは、雄郡小学校では、子供達に人気の竹とんぼ遊びのリーダーとしても慕われています。