中村 惠美子さん
バラ作り指導に加えジュニアリーダー育成や高齢者支援にも活躍。

名前(年齢) なかむら えみこ
中村 惠美子さん(72歳)
地域松山市
活動概要小中学校の特殊学級、高齢者サロンそしてグループホームへフラワーボトルの作り方の指導。地域の小学校の児童へバラの栽培及び剪定の方法などを指導するようになり、今では、県教育長や文部科学大臣表彰を受けるほどになった。

(注)年齢は、平成26年4月1日時点

明日を担う子供たちの健全な育成のために。

中村 惠美子さん

 長年培ってきた趣味のバラ作りを通じて、小学校等でのバラ作り指導を行っている中村恵美子さんは、ジュニアリーダーの育成を始め地域の子供たちの健全な育成にも大きく貢献しています。
 以前からPTA活動などで学校との関わりが多かった中村さんは、平成元年から久米地区の13町の青少年教育部で、子供たちの健全育成に携わり、平成8年からは久米地区青少年教育部久米子ども会育成者連絡協議会に参加し、現在は会長として尽力しています。さらに、平成16年からは松山市子ども会連合会理事も兼任しています。
 特に、久米地区には地域の子供たちを主導する中高生のジュニアリーダーの組織がなかったことから、地元公民館の館長等と相談し、中村さんがジュニアリーダーアドバイザーとなり、地域の4つの学校を中心にジュニアリーダーの育成に尽力してきました。


地域の高齢者のために高齢クラブを発足。

 中村さんは、平成13年から久米地区の民生委員児童委員を務めていますが、社会福祉協議会の食事会があった際、自分の地域から高齢者の参加がなかったことから、高齢者のつながりを作る場の必要性を感じ、それまで10年ほど途絶えていた南久米の高齢クラブの再立ち上げに奔走。平成25年に、52名で「高齢クラブ南久米クローバー」を発足しました。平成26年12月現在では、会員数94名となり久米地区11クラブ中で第2位の規模にまでなっています。
 高齢クラブでは、原則毎月1回、ボランティア精神のもと「クローバーカフェ」を開催するとともに、年3回の食事会、年に1回の日帰り小旅行なども計画。
 さらにボール体操や3か月に1回の健康チェックも実施し、交流だけでなく健康維持にも役立っています。


子供も高齢者も共に明るく元気に。

中村 惠美子さん

 地域の子ども会のお楽しみ会に高齢者を招いて一緒に楽しむ機会を作ったり、高齢クラブで作ったお手玉を小学校に寄付し、小学校での子供育成活動に活用したりするなど、青少年育成と高齢者支援の両方に携わる中村さんならではの活動を展開。
 また、松山市社会福祉協議会の依頼で、コーヒーやジュースの瓶をリサイクルして季節の花を飾るフラワーボトルの指導も行っている中村さん。
 「今後は、高齢クラブのさらなる発展に努め、全員が参加できるような楽しい行事を企画するとともに、子供たちからは若いパワーを、高齢者からは知恵をもらって活動の幅を広げていきたい」と語ります。