守田 滿さん
69歳で陸上競技に出会い90歳で現役として世界記録に挑戦。
名前(年齢) | もりた みつ 守田 滿さん(90歳) |
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地域 | 熊本県(八代市) |
活動概要 | 69歳の時に、陸上競技をはじめる。以後、マスターズ陸上の100m、200mで次々と世界記録を樹立している。現在も、自らが樹立したマスターズ100m・200mの世界記録の更新を目標に、日々の練習に励んでいる。 |
(注)年齢は、平成26年4月1日時点
陸上競技との出会いは69歳。
守田滿さんが陸上競技を始めたきっかけは、平成5年、69歳の時に見物に行った地域の体育祭でした。
リレー種目の直前になってメンバーに欠員が出たため、急遽ピンチランナーとして走ることになったのです。この時、40代の出場者に混じって走り8人中2位になる活躍を見せ、その活躍が陸上関係者の目に留まり、マスターズ陸上大会への出場を薦められることになりました。
初めて出たマスターズ陸上大会では、100メートル走の70歳クラスにエントリーし、追い風参考ながら初出場で日本記録を更新しました。
しばらく独自で練習をしていましたが、専門のコーチを付けトレーニングを重ねることで、さらに記録を伸ばし、80歳クラス90歳クラスの100メートル走および200メートル走で、数々の日本記録、世界記録を樹立しています。
小学生たちの陸上クラブに混じって練習。
世界記録を追い続けている守田さんは、20分かけて地元のグランドに行き、1時間ほど独自のウォーミングアップトレーニングをした後、地元小学生たちの陸上クラブ「八代KAC」に混じって、クラブの子供たちと同じ内容で同じ量の練習を重ねてきました。
現在も、週に3回(水・土・日)地元の陸上クラブで小学生と同じメニューの練習を行っており、タイムが同じくらいの小学校1年生女子を競走相手として一緒に走っています。
「食べたいものは、それだけ身体がほしがっているものですから、それだけ身体の力になり、エネルギーになります」と守田さん。食事にも気を遣い、朝食は豚肉と生卵と決め、20年間食べ続けています。また、体力をつけるためにうなぎの蒲焼きも頻繁に食べています。
亡くなった御主人の気持ちに応えて。
平成17年に、守田さんの活動を応援していた御主人が亡くなり、気落ちした守田さんは、しばらく練習からも遠ざかっていました。しかし、「あの世で応援している」と思い、気持ちを切り替えて再び陸上に取り組み始めました。
現在でも、練習や大会の結果は仏壇の御主人に報告しており、また大会の時にも心の中で御主人に応援を頼みます。
「よい成績を収めるためには、体調管理はもちろんのこと、練習を継続し努力を怠らないことや、より良い記録を出そうと高みを目指す向上心を常に持ち続けていることが大切」と、今後のさらなる新記録樹立を目指しています。