桑原 玄治さん
サイクリング普及活動をしながら自らも70歳で1500キロを走破。
名前(年齢) | くわばら げんじ 桑原 玄治さん(71歳) |
---|---|
地域 | 長崎市 |
活動概要 | 長年親しんできたサイクリングの楽しさを広めようと、指導者として普及活動を行っている。また、自治会長として、子どもから高齢者まですべての方を対象とした朝のラジオ体操を企画するなど、その社会貢献活動は多岐にわたる。 |
(注)年齢は、平成26年4月1日時点
高校時代から続くサイクリング愛好家。
高校2年生の時に、サイクリング講習会に参加し、サイクリングに興味を持った桑原玄治さんは、自然の風を受けて走る魅力に取り付かれ、毎週自転車を乗り回していました。大学時代には、サイクリング愛好会を立ち上げ、日本一周を果たし、九州ブロックラリーや全国ラリーに参加し、仲間との交流を広げると共に、活動範囲も広げていきました。
平成8年、桑原さんは長年親しんできたサイクリングの楽しさを広めるため、野外活動指導者(サイクリングディレクター1級)を取得し、普及活動を本格的に開始。サイクリングの楽しさだけでなく、安全を考えた自転車の乗り方等を指導。乗る人の安全や自動車社会との共生などにも配慮した普及活動を行っています。
また、平成21年からは長崎県サイクリング協会理事長を務め、協会の運営とサイクリングの普及に尽力しています。
70歳にして長崎〜東京間を走破。
平成25年3月、桑原さんは自らの古希を記念して、長崎〜東京間の自転車走破に挑戦しました。20歳の時にも一度同じコースを走ったことのある桑原さんにとって、50年ぶりの挑戦でした。
総走行距離は1500キロ。桑原さんは、新しい自転車ではなく、あえて50年前に同じ長崎〜東京間を走った自転車をメンテナンスしてパートナーとしました。
毎日17時には走るのを止め、パンクなどの修理はすべて自分でメンテナンスをして、11日間で見事走りきりました。
20代の時には17日間かかった同じルートを、6日間短縮しての成功でした。
70代でも、やればできることを示したい。
「無事にコースを走り終えたとき、峠越えをしたときなどは、サイクリングの面白さを感じます。苦労して登ると、その先には解放感に満ち溢れた世界が待っていることを知ってほしいです。そして、多くの人にサイクリングの醍醐味を味わってほしいと思います」と語る桑原さんは、サイクリングの普及だけでなく、自治会長として長崎市上小島3丁目のまちづくりにも関わっています。
区域の子供から高齢者まで各世代の人々に向けて朝のラジオ体操の参加を呼び掛ける等、多世代交流を促すとともに地域全体の健康増進に貢献。
「人々とのつながりを大切にしながら、サイクリングの普及と地域振興のために尽力したい。70代でもやればできるということを、同世代に示したい」と、さらに意欲的です。