佐々木 賢二郎さん
『ユニカール』の普及活動により高齢者の健康維持と孤独解消に尽力。

名前(年齢) ささき けんじろう
佐々木 賢二郎さん(83歳)
地域秋田県(北秋田市)
活動概要県民の健康維持とひとり暮らしの寂しさを解消するため「ユニカール」を始めた。「北秋田市ユニカール協会」設立後、同協会の理事・副会長を歴任し、同競技の普及に貢献。北秋田市体育協会よりスポーツ功労賞を受賞した。

(注)年齢は、平成26年4月1日時点

運動不足から始めた「ユニカール」の協会を設立。

佐々木 賢二郎さん

 200年以上の歴史を持つカーリングをシーズンオフに楽しもうと、スウェーデンで考案された「ユニカール」。1チーム3人で、特殊なカーペットの上でストーンを滑らせるように投げ、円形の目標地点に、より近づけることを競います。旧鷹巣町は、もともと「ユニカール」が盛んな地域でしたが、佐々木賢二郎さんはそれまでスポーツには縁がなく、これなら運動から遠ざかっていた自分にもできるし、なにより高齢者のスポーツとして最適だと思い、先輩に誘われるままに運動不足解消のためにやってみて、「ユニカール」の魅力にとりつかれたのでした。
 当時秋田県では、健康保持と一人暮らしの寂しさの解消のために、ニュースポーツの「ユニカール」を推進しており、佐々木さんも先輩や仲間と共に平成14年4月に「鷹巣町ユニカール協会」の設立に参画しました。


協会役員としても選手としても全力投球。

 「鷹巣町ユニカール協会」を設立した時に会員は60〜70人程度でしたが、もっと広く普及させたいという思いで、佐々木さんは普及活動にも尽力しました。
 比較的高齢の会員が多かったことから、もっと若い人たちにも「ユニカール」を普及したいと考え、働いている人でも参加しやすいように、それまで昼間ばかりだった練習スケジュールを夜にも組むようにして、仕事帰りや夕食後に参加することもできるようにするなど工夫を凝らしました。
 また、選手としても技術の向上を図り、各種大会に積極的に参加し、全国大会にも出場。平成16年には「ユニカール」発祥の地であるスウェーデンの国際親善大会にも参加しました。佐々木さんは「各地の大会に行くのは、大会そのものも楽しみですが、行ったことのないところに旅行できるのも楽しみです」と笑います。
 その後、町村合併により「鷹巣町ユニカール協会」は「北秋田ユニカール協会」と変更し、会員数も増え、現在では160名ほどになっています。


体力の続く限り現役を続けたい。

佐々木 賢二郎さん

 現在も、週に3回各支部の練習に参加。技術の向上に努めると共に、役員として各種大会の開催に携わっています。平成23年には、「北秋田ユニカール協会」の発展に努め、競技の普及と組織の発展に尽力したとして、北秋田市体育協会よりスポーツ功労賞を授与されました。
 「現在83歳ですが足腰が丈夫なうちは現役を続けたいと思っています。とりあえずは、2020年の東京オリンピックを目標に現役を続行します」と元気に語ります。