池沢 順子さん
洋菓子作りの経験を生かし地域の障害者の自立支援に貢献。
名前(年齢) | いけざわ じゅんこ 池沢 順子さん(80歳) |
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地域 | 群馬県(桐生市) |
活動概要 | 桐生市シルバー人材センターへ入会後、教員や洋菓子製造販売の経験を生かし、桐生地域の精神障がい等と共に生きる方々の支援を目的とした「虹の作業所第1」に指導員として就業、障がい者の社会復帰を支援している。 |
(注)年齢は、平成26年4月1日時点
20年の洋菓子作りの経験を生かして。
池沢順子さんが桐生市のシルバー人材センターに入会したのは平成11年、池沢さん65歳の時でした。それまで培ってきた教員としての経験や、20年にわたる洋菓子作りの経験を、地域のために役立てたいという思いで入会したのです。
入会した翌年、桐生市総合福祉センター内の「地域活動支援センター・虹の作業所」に、指導員として就業することになりました。
「虹の作業所」は、桐生地域精神障害者家族「わたらせ虹の会」をベースとして開設された回復途上にある在宅精神障害者の自立支援の作業所です。
池沢さんはここで、作業指導を通じて障害者の自立支援に携わるようになりました。
自宅を改修して「虹の作業所第2」を開設。
平成13年、池沢さんは自宅の洋菓子店跡を改修して、新しい「虹の作業所」を設けます。それ以降、従来の作業所を「虹の作業所第1」、新しい作業所を「虹の作業所第2」として、それぞれ異なる作業内容で、作業する人の好みや得手不得手に合わせた作業を行うことが可能になりました。
「虹の作業所第2」では、以前の洋菓子店設備を生かして、メンバーの食事作りやチーズケーキやクッキーなどの洋菓子作りを行っています。菓子類は、駅の売店やバザーでも販売、障害者の生活の自立や社会参加の促進を支援しています。
中でも「タブレットクッキー」は地元の「2015年の公共交通をつくる会」とのタイアップ商品で、購入すると「わたらせ渓谷鐵道」への枕木代寄付ができるクッキーとして、駅や市役所など市内各所で販売されています。
現在も「虹の作業所第2」の指導員として、週に2~3日就業、精神障害者の社会復帰を支援している池沢さん。家族会での相談会や勉強会に参加するとともに、ふれ愛フェスティバル等の行事に積極的に協力し、障害者福祉の向上や社会的理解の向上にも努めています。
高齢者等の地域の活動支援にも尽力。
池沢さんは、桐生市シルバー人材センターの監事・理事を歴任し、専門委員会等センター活動にも参画。広報委員として「シルバーきりゅう」の編集に取り組む一方、ボランティア活動も積極的に行っています。
「桐生市における高齢者や障害者の地域活動支援センターとしての役割を担いつつ、後進の指導・育成にあたり、桐生市シルバー人材センター会員としても、センター活動に積極的に取り組んで行きたいと思います」と抱負を語る池沢さんです。