佐藤 四郎さん
安心・安全な町と高齢者が生きがいを持てる町を目指し地域に貢献。

名前(年齢) さとう しろう
佐藤 四郎さん(88歳)
地域岩手県(奥州市)
活動概要学校や地域との間で重要な関わりを持つ様々な役職に就きながら、地域の発展のため、防犯、安心安全な街づくり、高齢者の生きがい、やり甲斐を創出する活動を現在なお積極的に進めている。

(注)年齢は、平成26年4月1日時点

自らの手で地域の安全と日々の安心を。

佐藤 四郎さん

 昭和45年、佐藤四郎さんは、PTA会長になるとともに、地区の町内会長、防犯協会会長、交通安全協会の分会長などを兼任し、「犯罪のない明るいまちづくり」を目指して様々な活動を始めました。
 昭和60年、水沢市南地区防犯協会を発足し、佐藤さん自ら協会長として活動。岩手県内初の「防犯みなみ母の会」や「南地区貸家・アパート防犯協会」などが組織され、平成4年4月には、10年間16回に及ぶ陳情・請願が実り南駐在所が開設。その後も佐藤さんは、小学校児童の登下校見守り「あんあんパトロール」・「防犯賛助会員制度」・「安心安全ネットワーク」等の実現に尽力しました。
 その後、県防犯連絡所協議会長や、地元の町内会長、防犯・交通安全の会長といった役職を辞した佐藤さんは、平成18年以降、それぞれの顧問として後進の相談にのっています。
 「安心・安全のまちづくりには地域社会の連帯意識の向上、家庭教育の強化、子供たちを取り巻く社会環境の浄化などを、われわれの手作りで根気強くやらなければ」と佐藤さんは強調します。


なんでもやろうと高齢者の生きがいづくり。

 平成15年、水沢市(当時)の社会福祉協議会の呼びかけに応じて、佐藤さんは仲間たち14人とともに「なんでもやろう会」を立ち上げます。
 自ら会長となって、3回のフリートーキングで「知られざる水沢探訪の旅」を決定。平成16年から平成25年まで10回にわたり実施し、県内外延べ14日、599人の高齢者が生き生きと参加しました。
 また、平成20年には、探訪の旅「正岡子規」から水沢の160年前の実話を市民劇「岩手の孝子物語」としてスタッフ全員と市内高齢者、子供たち80人で公演。
 この「岩手の孝子物語」の市民劇から、90cm×120cmで19枚にのぼる大型紙芝居を制作し、市民劇出演者5〜8名を読み手として、高齢者の集ういきいきサロンや、老人クラブ、町内会、小学校等、市内外83か所で上演しています。


10周年を迎えて、さらにその先へ。

佐藤 四郎さん

 「なんでもやろう会」は、平成25年度で10周年を迎えました。10周年記念事業として記念誌編集や記念講演会の開催などに忙しく活動した佐藤さん。
 さらには、市民劇の第2弾の作成や平成26年度の「知られざる奥州探訪の旅」の実施など、まだまだその活動は衰えを知りません。