屋代 幸子さん
手工芸の趣味を生かして、地域でのサロン活動を積極的に展開。

名前(年齢) やしろ ゆきこ
屋代 幸子さん(82歳)
地域埼玉県(北葛飾郡松伏町)
活動概要手工芸のサークルを立ち上げ、町内の福祉施設へ食事用エプロン等を贈呈する活動を継続。社会福祉協議会が実施する「ふれあいサロン」の活動の主体となるボランティアのリーダーとなり、地域のサロン活動の推進に寄与している。

(注)年齢は、平成26年4月1日時点

40年培ってきた技術を社会に役立てたいという思い。

屋代 幸子さん

 40年ほど前から、高齢になっても続けられる趣味として木目込み人形作りを習い、教授資格を持つほどになった屋代幸子さん。
 その技術を買われて、町内の老人福祉センター事業の手工芸の講師を務めていたのですが、ある時、受講生から「習った事を、何かに生かせないか」との言葉を受けました。
 若い頃から始めた手工芸の技術を通して、何か社会貢献ができないものかという思いを持っていた屋代さんにとって、それは我が意を得たりという思いでした。
 平成14年、手工芸サークルを立ち上げて活動を開始しました。


サークルからサロンへ。さらに地域活動の幅を広げて。

 サークルの活動は月2回。もともと社会と関わる意識を強く持っていたメンバーなので、趣味の活動にとどまらず、町内の身体障害者施設へ食事用エプロンやお手玉、牛乳パックを再利用した椅子などを作って贈呈、地域と関わる活動を積極的に行っています。
 平成18年からは、サロン活動の重要性を感じ、さらに地域での活動を活発化するために、既存のサークル活動と共に新たなサロン活動を展開し、活動の幅を広げています。


培った経験をベースに幅広く地域に貢献していく。

屋代 幸子さん

 現在、屋代さんを中心として、月2回、2時間程度の活動を行っています。立ち上げ当初より行っている福祉施設への手作り品の寄付は、現在も継続していますが、それだけでなく、メンバー間の支え合いや教養を高めるため町の出前講座なども依頼しています。
 また、平成24年には、社会福祉協議会がふれあいセンターかがやきに「かがやきサロン」を立ち上げる際、屋代さんが尽力し、サロン活動の主体となるボランティアグループのリーダーとしてグループの取りまとめを行いました。
 手工芸をベースとしながらも、その枠にとどまることなく、自身の培った経験を生かして地域活動でリーダーシップを発揮する屋代さん。
 「出来るものは、継続していきたいと考えています。一概に高齢者といっても、一回り以上年齢が離れている方もいらっしゃるので、コミュニケーションをとってお互いが支え合って、住み慣れた地域で、みんなが暮らしていけるようにしていきたいです」と、今後の抱負を語っています。