中澤 泉さん 78 歳
子供たちを育ててくれた地域に恩返しと考え、ボランティア活動。

定年後にはじめた地域のボランティア活動

ITボランティアで受講生にPC指導

 中澤泉さんは、機械メーカーを定年退職するまで、仕事一筋で過ごしてきました。定年退職を迎えたころ、子供たちもそれぞれ巣立っていき、「子供たちが巣立っていけたのは、家族だけでなく地域の人たちが、子供を見守り、育ててくれたお陰だ」と感じました。
 子供たちを育ててくれた地域に恩返しをするには、自分の時間を使って何ができるかを考えたとき、地域のたすけあいボランティア活動であると思い、活動をはじめました。

機械メーカーで培った技術、趣味も生かして

移送サービス高齢者を病院へ移送

 定年退職後すぐに、社会福祉協議会の高齢者等へ手作りお弁当を届けるふれあい食事サービス事業の配食ボランティアと、高齢者等を病院へ送迎する移送サービス事業の協力員などの活動を始めました。
 また、機械メーカーで培ったパソコン操作技術を生かし、市で行っているIT教室の講師も始めました。さらに、趣味で始めた写真やビデオ撮影もボランティア活動に生かすことは出来ないかと考え、地域の記録用ビデオを作成している、あきる野デジタル映像クラブに入会し、会員としてあきる野市から依頼を受け、地域行事などを記録する活動を行っています。

積極的に地域の福祉向上に貢献していきたい

 現在、定年当初から始めた社会福祉協議会のボランティア活動のほか、ビデオ編集技術により、社会福祉協議会に登録しているボランティア活動を地域に知らせるためのビデオ撮影や編集、上映を行っています。
 あきる野市が、市制15周年記念で作成した劇場公開映画「五日市物語」のメイキング撮影も担当したそうです。今年は、地芝居サミットがあきる野市で開催され、この記録ビデオにも協力しました。
 また、高齢者施設での季節の花のビデオ上映など精力的に行って、地域福祉、高齢者福祉に尽力しています。
 さらに、あきる野市の業務委託を受け、市内小学校の児童が安全に通学できるように交通誘導等を実施しています。
 地域でのボランティア活動も今年で14年目を迎え、78歳になる今も生き生きと地域のために活動を続けています。
 今後も社会福祉協議会の各種ボランティア活動を継続していくほか、趣味で始めたビデオ撮影や編集の技術を生かし、地域や施設などで開催される行事の記録、上映など積極的に地域の福祉向上に貢献したいとのことです。