橋本 明夫さん 76 歳
三味線や民謡で、笑顔を絶やさず生き生きと暮らす音楽を届ける。

子供の頃から音楽好き、三味線に挑戦・練習

三味線公演2

 子供の頃から音楽が好きで、特に楽器演奏に興味を持っていました。ドラムやギター等の技術習得をきっかけに、昭和58年頃から、当時珍しい楽器であった三味線に挑戦しようと練習を始めました。
 その後、町内会等で公演を行っていたところ、老人ホームから公演の依頼があり、演奏を行いました。その時に、自身の培った技術を生かした音楽を通じ、地域で共に暮らす一員として、入所者の笑顔を大切にしたいと感じたことが活動のきっかけとなっています。

高齢者施設から公演依頼、その後指導・交流も

三味線公演1

 昭和59年から「すみさか民謡会」を立ち上げ代表者として活動をすることで、高齢者施設から公演依頼を受け、地域の高齢者施設とのつながりができました。
 その後、平成8年から高齢者総合福祉施設須坂やすらぎの園等の施設で、三味線と民謡の公演をボランティアで活動を開始しました。
 老人ホームやふれあいサロン等で公演を行う一方で、平成20年には養護老人ホーム寿楽園から、平成22年には特別養護老人ホーム須坂荘から依頼があり、毎月1回、ボランティアで入所者へ三味線を弾きながら「炭坑節」などの民謡を教えています。入所者には実際に三味線に触れて弾いてもらい、演奏指導もしています。
 また、毎週火曜日には、三味線を通し地元の歌を皆に知ってもらい、地元の須坂を盛り上げていきたいとの思いから、地元の方等を対象に三味線と民謡を教えています。

多様なイベントでの公演が続き国際交流にも貢献

 平成10年長野市で開催された冬季オリンピックのイベントや、JICA主催の研修でアフリカ地域や東アジアから研修生が須坂市を訪れた時に、三味線の演奏を披露し、日本文化の紹介、国際交流に貢献しています。
 老人ホ―ムやふれあいサロン等での三味線や民謡の公演、民謡教室を開催し、高齢化の進む地域の中にも、笑顔を絶やさず生き生きと暮らすことができる音楽を届けるため、今後も積極的に活動を続けていくそうです。