樋野 雅彦さん 73 歳
ホームページを立ち上げ、市内を東奔西走し取材、全国に発信。
還暦を機にパソコン操作を独習
樋野雅彦さんは平成13年の還暦を機に、これからの世の中はITの時代になると予測され、時流に乗り遅れないようにと、独学でパソコン操作を学びました。パソコン操作が出来るようになって、これを何か世の中に役立てたいとの思いから、ふるさと安来を紹介するホームペ―ジ「安来市のだんだん君」を立ち上げました。当時は、地元の情報を発信するホームページが少なく、まだ一般的ではありませんでした。
「安来市のだんだん君」を立ち上げ、発信
14年前からホームページ「安来市のだんだん君」を立ち上げ、こまめに取材をし、動画・静止画で地域内はもとより全国に向けて安来市の情報を紹介しています。
北は北海道から南は九州までと多くの安来出身者からも喜ばれており、今なお元気で市内を東奔西走し取材をされて全国発信を続けています。
平成13年から安来市内の各交流センタ―(公民館・24館)や地域の各種の事業や祭りに、カメラを手に、近くは自転車でまわり、取材を続けています。この取材姿勢は十数年変わりません。5年前からは、動画で取材するためにビデオカメラを購入しました。
取材した日、早速編集することにしており、深夜になることも度々ですが、少しも苦にならないそうです。
平成23年度に、島根県から、ITの活用に熱心に取り組んでいる65歳以上に送られる「島根あいてぃ達者」として、知事表彰を受けました。
取材を通じての交流、飛び回る事で心身共に充実
14年も取材を続けているため、取材先であたたかく迎えてもらえるようになりました。取材先には、収録した映像を編集してDVD等を無料で渡しているそうです。
ホームページを楽しみにしてくださっている遠隔地の方もおられ、「長く安来に帰省していないので、景色や祭り等の映像を見て懐かしかったです。ありがとう!今後も見るのが楽しみです」などの返信メッセージをもらい、「やっていて良かった」と発信している喜びを感じています。
ホームページを作成する上での手法や工夫が面白いうえに、取材や情報収集で出かけた折にその地域の方々とも親しく交流ができ、新しい知見があり、更なる探究心が湧き、解明に勤しみ、取材に情報収集に飛び回っていることが、心身共に楽しく充実した日々につながっているようです。
ここまで継続発展させながら情報発信を続けてこられたのは、奥様の応援と理解があったからこそだと感謝しつつ、「今後も日進月歩の世の変化に遅れることなく、体が動く限り活動を続け、92歳の母親を介護をしながら人生を楽しみたいと思います」と、樋野さんは語っています。