藤本 惠美子さん 84 歳
フォークダンスグループ結成から、博物館ボランティア活動。
フォークダンスグループ「マドンナ会」を結成
藤本惠美子さんは、近隣の友人2人と平成5年にフォークダンスグループ「マドンナ会」を結成して、年2、3回、今治市内の福祉施設などを慰問。文化協会や水軍レース大会、盆踊りなどのイベント活動を開始しました。
平成16年の村上水軍博物館開館に伴い、同館職員(当時)が甲冑の着付けが出来る人材を探していました。同職員が長年の知り合いであった藤本さんに相談し、マドンナ会がその役を担うことになりました。
村上水軍博物館の甲冑の着付けボランティア
自らが生まれ育った宮窪町の活性化の役に少しでもたちたい、訪れる多くの観光客に町の魅力を伝えたいという思いで始めた甲冑着付けボランティアは、土・日曜日などを中心に行っています。
博物館の来場者は年々増え、中でも甲冑着付けサービスは大人気で、多い日には50名以上の申し込みがあります。試着用の小袖が足りなくなりましたが、藤本さんたちが古い着物を再利用して試着用の小袖制作にも取り組みました。
甲冑着付けサービスは、ユーモア溢れるポージング指導が人気となり、マスコミでも多く取り上げられました。いまや村上水軍博物館の名物となった甲冑の試着体験ですが、その人気を支えたのは藤本さんと言っても過言ではありません。
着付けメンバーの高齢化と少人数化の問題を抱えていますが、多くのマスコミに注目される源になった藤本さんの精力的な活動を、引き継ごうとする若手メンバーも徐々に増えつつあります。
平成22年度に、村上水軍博物館のボランティアは制度化され、「村上水軍博物館ミュージアム・パートナー」という名称になりましたが、藤本さんは、制度開始時から運営委員として運営に関わる重要な役職も務めています。
「やれるうちは、ずっと続けるけんね」
「やれるうちは、ずっと続けるけんね」と、今後も継続して活動を行っていくと意気込んでいます。
平成26年度は、村上水軍が一躍全国的なブームとなったことにより、来館者が増加しました。また、サイクリングブームと相まって、海外からのお客さんも増えてきました。
英語を話すことが出来なくても、「身振り手振りでも十分に思いが伝わる」と、お客さんへのおもてなしのさらなる向上へ意欲的です。