重元 潤さん 87 歳
かな習字、グラスアート、最年長モデル、次世代の女性が憧れる存在。

かな習字、グラスアート、運転免許、宇土を象徴する女性リーダーに

重元さんのグラスアート

重元さんのグラスアート

 自分磨きのためのお稽古ごと、家庭菜園、地域活動など、広範囲で活躍する重元潤さんは、日々の時間を楽しみながら生き生きと輝きを放っています。生涯学習として、25年前の62歳の時に始めた「かな習字」は達筆で、宇土市老人クラブ文化祭だけではなく、「グループ香」という団体の作品展にも毎年出品しています。
 3年前の84歳からはグラスアートづくりにも挑戦。宇土市老人クラブ文化祭にかな習字とともに数多くの作品を出展しています。
 また「いろんな地域に出かけてみたい」という気持ちから、69歳で普通自動車第一種運転免許を取得。現在も現役優良ドライバーとして安全運転に努めています。
 さらに、個人的な活動にとどまらず、75 歳の時に地域の老人クラブに加入して役員となり、宇土市の女性リーダーとして女性部をまとめています。79歳まで宇土市老人クラブ連合会の女性部長も務め、5年間、老人クラブを引っ張ってきました。

シニアファッションショーの最年長モデルとして話題に

エイジレス章受章式

 重元さんは、平成23年度に熊本で開催された「ねんりんピック」のシニアファッションショーにモデルとして出場するなど、次世代の女性らが憧れるような活躍をしています。
 このファッションショーを手掛かりに、老人クラブの活動も活発化。平成24年度から宇土市でも文化祭の目玉としてファッションショーを始めることになりました。また、その活動が認められ、平成26年の第43回全国老人クラブ大会「演じる部門」では全国6団体に選出され、大分県別府市国際コンベンションセンターで行われたショーでは重元さん自身が用意したユニバーサルデザインの洋服を着用し、男女30名のモデルが出演する中、最年長モデルとして堂々とステージに立ちました。

認知症予防・介護予防のため人と関わることを楽しみに

 重元さんの活動は、足腰が弱くなり歩けなくなった時、座ってできる趣味はないかと考え、かな習宇、グラスアートなどに取り組み始めたことがきっかけでした。「地域に貢献したい」という気持ちで老人クラブに加入し、「自分が動けるうちはできる限り頑張ろう」という意識で積極的に役員を引き受け、老人クラブの活性化にも一役買うようになりました。
 現在は老人クラブの役員は退きましたが、グラウンドゴルフや輪投げ、食事会、地域ボランティアなど幅広く活動しています。
 かな習字、グラスアートの毎週1回の教室にも参加し、作品展に向けて精力的に活動。各行事に参加する際は、今でも自身の運転で移動しています。
 「今後は認知症予防・介護予防のために作品展への出品を続けて、作品展の回数も増やしながら、人と関わることを楽しみに活動を行っていきたい」と重元さんは語ります。