石田 哲朗さん 82 歳
町内の観光地や公民館の看板作りなど、木工創作は故郷への恩返しと生きた証。
自分で道具を買い揃えて独学で木工創作を開始
石田哲朗さんは、今から15年前の定年退職後に「故郷に恩返しをしたい」という思いから、自分で道具を買い揃え、独学で木工を始めました。
今ではボランティアで町内の観光地や公民館などの看板作り、地域で盛り上がる「高鍋城灯籠まつり」において、高鍋城を復元したオブジェや案内看板の製作などを行っています。
また、そのほかにも宮崎県の地元の「高鍋大師」「高鍋湿原」「持田古墳群」などのPR 看板や公民館の表示看板も無償で製作しています。
「高鍋灯籠まつり」には無くてはならない存在に
特に、石田さんが強い思い入れを持っているのは、高鍋町の一大イベントで、昨年には14回目を迎えた「高鍋城灯籠まつり」。この祭りには、第1回目から参加し、城下町にふさわしい雰囲気づくりにも一役買っています。
昨年からは、祭りがマンネリ化しないようにと、新たに甲冑の製作に取り組んでいます。インターネットや図説本などで資料を集めるなどし、甲冑を自作し、城下町にふさわしい勇壮な武者行列を登場させ、祭りの更なる魅力アップを図っています。
実行委員会のメンバーでもある石田さんは、今では「高鍋町灯籠まつり」を開催するうえで、無くてはならない存在になっています。
手先の器用さを生かした創作活動で故郷へ恩返し
観光地や公民館の看板づくりなど、創作活動をほぼ毎日行っている石田さん。もともと手先が器用で家庭や職場での大工仕事が得意だったことが、今の木工の創作活動のきっかけでした。
「故郷への恩返しと自らの生きた証として、これからも創作活動を行っていきたい。特にライフワークとなっている『高鍋城灯籠まつり』では、昨年に引き続き、甲胄の制作を行って武者行列を充実させるつもりです」と、石田さんは意欲を覗かせています。石田さんの活動は観光PR の一端として、地域の活性化に貢献しています。