戸成 武さん 74 歳
退職後に芽生えた美化活動の意識。地域のために。生きがいのために。

「老後の癒し」から一転 地域に役立つ美化活動へ

児童へ花の育て方を指導する戸成さん

 戸成武さんは、定年退職後、地域の少年ソフトボールチームの指導をしながら地域の児童育成に貢献してきました。また、「老後の癒し」のつもりで畑仕事をしていましたが、若い頃から地域社会との関わりを継続してきた経験から、「いくつになっても自分の生きがいになることをしたい。地域に役立つことをしたい」と考えるようになりました。
 そこで、平成18年から老人会・公園愛護会に入会し、地域(北沢見地区)の衛生協会会員、小芝・千防両公園愛護会会員、北九州市道路サポーターとして、畑仕事の経験などを生かし、公園の草刈り、花壇の世話、道路のごみ拾いなどの地域の美化活動に取り組み始めました。

和太鼓の練習場用に土地を提供して建設

仲間も増えてきた花壇整備活動

 戸成さんは地域の美化活動の一環として、学校や市民センターなどの花壇の整備も行っています。
 また、花壇の整備、花の育て方などに関しては、戸成さん自身が経験と独学や講習会などで学習して得た知識を、地域の人たちや小学校児童たちに教えています。
 そして今では、これらの地域美化活動に共鳴して協力する人も増え、その輪が次第に大きく広がりつつあります。

地域の美化=自分の趣味「自分の畑だと思って」

 現在は「地域の各公園の草刈り、花壇の整備 」、「沢見市民センター、あやめが丘小学校など近隣公共施設の花壇の整備」、「毎朝の金毘羅山までのウォーキング時のごみ拾い」を精力的に行っています。
 「どんなところでも自分の土地や畑だと思って、地域の美化と自分の趣味を兼ねてやっています」と戸成さん。
 「最近は若い人も参加するようになっていて、だんだん協力者も増えています。これからも体力の続く限り、みんなと一緒にがんばって美化活動を続けていきたいです」と語ってくれました。