菅原 俊一さん 82 歳
音楽を愛する仲間と市民合唱団の団員・指揮者・指導者として活躍。

学生時代の合唱から始まり、音楽教育に関わって

国民文化祭(鹿児島)

 菅原俊一さんは、学生時代から合唱を始め、公立中学校教師や音楽大学講師など、長年にわたり音楽教育に関わってきました。
 声楽や合唱指導を得意としており、頻繁に各団体から指導の要請があったことから、男声合唱団を立ち上げ、自身も団員として、また、指揮者として活動を始めました。

「郡山男声合唱団ドンカラック」を指導、広がる交流

郡山音楽フェスティヴァル

 平成11年に国鉄OB、JR現役、男声合唱を愛する市民を中心として、「郡山男声合唱団ドンカラック」を創立。平成15年から専任指揮者的な存在であり、長きにわたり活躍されています。現在も40代から80代の35名のメンバーで練習を続けています。
 平成23年の東日本大震災当時に、南カリフォルニア日系合唱連盟主催の合唱祭に招待されました。計画は中止しかけたのですが、「それでも日本人が、福島県人が元気で歌っている姿を見てもらいたい」との強い意志で渡米し、ロサンゼルスで演奏を行いました。交流を深め国際親善に貢献すると共に、多額の義捐金を預かり郡山市に届けました。
 一方、男性合唱団のみでなく「女声合唱団ローリングコール」や混声合唱団の指導も行うほか、「第25回国民文化祭・おかやま2010」、「男の合唱まつりinみやぎ」、「ねんりんぴっく宮城・仙台2012音楽文化祭」等の様々な場面で指揮者として活躍を続けており、本年も「国民文化祭かごしま2015」に出演しました。
 毎週水曜日の夜には「男声合唱団ドンカラック」、土曜日の午前中には「女声合唱団ローリングコール」、さらに不定期ではありますが、週に一度は混声合唱の指導を行っています。
 一方、小・中・高等学校及び一般合唱団の指導、そして、独唱等の演奏の要請に応える活動もされています。
このほか、郡山文化センター、郡山市音楽連盟の主催行事や、お母さんコーラス祭り(福島県・郡山市)・クリスマスコンサート等に参加出演されています。

仲間と共に楽都郡山にふさわしい集団として成長

 自身の教員時代の知識と経験を生かし、年齢を感じさせず地域の音楽文化の充実・発展に尽力されている姿は、とても生き生きとされています。
 今後も、これまで実践してきたことを地道に継続・実行していきたいそうです。また、長年演奏の資質向上を目指して練習に励んできましたが、さらに、団員間の温かい心の交流、親睦を深め、音楽を愛する仲間として、楽都郡山にふさわしい集団として、成長していきたいとのことです。