西山 真さん 78 歳
「自然保護活動」と「防犯パトロール」。居住地を中心とした地域活動。

退職後、受講講座を受け環境ボランティアの道へ

防犯パトロール

 西山真さんは定年退職直後、町内自治会長から副会長職を依頼され、「現役時代には町内活動に協力できなかったことから、いずれ恩返ししたい」と考えていたこともあり、役職を引き受け「会社人間から地域デビュー」を果たしました。
 また、同時期に志木市主催の「環境ボランティア養成講座」を受講し、修了した仲間30名で、自然保護を行う「エコー2000」という団体を立ち上げました。

防犯パトロールで犯罪減らし地域へ恩返し

エコー2000の清掃活動

 「エコー2000」の活動では、市民がボランティアとして公共施設の清掃や手入れを行い、環境美化に対する意識を高めながら協働によって、豊かで美しく快適なまちづくり(地域活動)を推進する「アダプト・システム」という制度を活用しています。市との協約で、鎌、箒、ごみ袋などの道具、作業帽子や腕章、会議室・更衣室などを市から提供されることになっています。
 西山さんが代表を務めるこの活動は、着実な成果を上げ、今では社会福祉協議会と連携し、地域活動体験プログラムの体験希望者の受け入れなども行っています。
 また、地域活動として地元町内自治会( 双葉町町内会) による防犯パトロールと交通誘導も行っています。特に西山さんが長年取り組んでいる防犯パトロールは、志木市の年間犯罪件数を半減させた要因の一つであるとも言われています。

地域の社会貢献活動を生きがいに繋げる

 「地域活動はそれぞれが自分の居住地を中心に行うことが基本」という考えの西山さん。その着実な取組とリーダーシップを発揮する活動は、それぞれがきちんと成果を上げています。
 「エコー2000」設立から15年目。西山さんは平成26年度から代表を辞め顧問となり、活動についてのアドバイスを行うようになりました。
 「今の活動の他に、今後は振り込め詐欺や自転車事故などについても市民の意識を高める啓発活動を行っていきたい。振り込め詐欺防止の寸劇、自転車の正しい乗り方親子教室、防犯パトロールの進め方など、市民参加型の講演会を警察署や市役所の協力を得て開催したい」と、様々な企画を練っています。
 退職後、地域で生きることを決めた西山さんは、地域の中でしっかりと自分の存在を見出し、居住地域の活動に取り組むことで、自らのやりがいと生きがいに繋げて、地域社会に貢献しています。