光橋 繁光さん 74 歳
優秀な警察犬を育てることで、市民の安心安全を守り、社会に貢献。

警察犬を育て捜査協力 崇高な使命を果たす喜び

東日本大震災被災地での救助活動

 光橋繁光さんは、犯罪の無い明るい地域社会をつくるために警察犬訓練士として警察犬を育て、各種警察活動に協力しています。
 警察犬訓練士の試験に合格後、大分県警察本部から昭和49年に警察犬指導士の委嘱を受け、警察に数々の捜査協力を行う中、地域社会の安全と安心を守るという崇高な使命を達成することに喜びを感じるようになりました。
 昭和54年に中津警察署管内に警察犬訓練所を開設し、現在も優秀な警察犬を育成しながら、地区の防犯活動に参加しています。
 また、光橋さんは青少年の健全育成問題にも積極的に取り組んでいたことから、平成5年に少年補導員に委嘱されました。委嘱後は地区の防犯懇談会や防犯映画会などを開催し、地域住民の防犯意識の高揚と浸透に貢献しています。

東日本大震災、広島の土砂災害に災害救助犬派遣

広島市8.20 豪雨災害での救助活動

 また、近年多発傾向の自然災害に対処できる災害救助犬の育成も手掛けています。
 最近では、平成23年3月東日本大震災や、平成26年夏に広島市で発生した集中豪雨による土砂災害にも九州から災害救助犬を派遣しました。災害救助犬と共にボランティア活動に協力し、数々の被災者の救援や発見に寄与しています。

捜索や捜査活動に県警や警察署から24回の表彰

 光橋さんは、警察犬訓練所を開設して以来、昼夜を問わず、日々発生する事件事故での出動要請を受け、捜索活動への協力を続けています。
 昭和51年から今日まで行方不明者の捜索活動や犯罪捜査活動などに対して、県警・各警察署から計24回の感謝状・功労者表彰などを受けています。また、少年補導員・交通指導員での活躍においても計10回の表彰を受けています。
 「災害救助犬の育成はもちろん、国内だけでなく海外の災害救助にも手を差し伸べ、活動を推進していきたい。警察犬を活用した社会啓発活動やイベントにも参加し、警察犬や災害救助犬の能力や重要性を伝えていきたい。また、少年補導員の活動においては、地域に密着した活動で、青少年健全育成や交通安全啓蒙活動にも積極的に参加していきたい」と、光橋さんは今後の抱負を語ります。
 優秀な警察犬の育成に努めることで、社会の安全と安心を守り、治安維持に貢献することに、光橋さんは大きな生きがいを感じています。