丸山 工さん 78 歳
退職後、観光の仕事の経験を生かし、長野の歴史を伝えるために活動。
現役時代にはできなかった地域社会への恩返し
「現職中は、業務運行管理をはじめ職員管理などの業務推進管理などを優先せざるを得なくて、地域の皆さんにお世話になったにもかかわらず、地域行事や役員等に携わることが困難な状況だったので、退職を機にお世話になった地域社会への恩返しをしたかった」、その思いが活動のきっかけでした。
丸山工さんは、平成7年に定年退職後、観光関連の会社に勤務し、平成13年に退職。平成17年に「歴史の町長野を紡ぐ会」が主催する「史跡案内ボランティア養成講座」の存在を長野市広報で知り、受講後に活動を始めます。
善光寺参拝者を相手に語り部として魅力紹介
その後、同養成講座を主催する「歴史の町長野を紡ぐ会」に所属し、善光寺参詣者に「善光寺七福神めぐり」などの観光歴史ガイドを行ってきました。また、早くから同会の運営委員として活躍し、現職時代の豊富な経験を生かして後輩の育成などに尽力しました。
丸山さんが会員として長年活動を続けた「歴史の町長野を紡ぐ会」は、平成24年には、約10年間の活動に終止符を打ち、その活動を引き継いだ「長野市善光寺表参道ガイド協会」が新たに発足します。
それを契機に、長野郷土史研究会から推薦され、ガイド協会の作業部会メンバーになりました。それ以降は作業部会委員として、観光振興、地域振興策の提言などをしながら地域貢献に尽力しています。
観光資源開発コースや歴史ガイドコースの設定、ガイドの育成や、善光寺参詣者の老若男女を相手に語り部として紙芝居や語りなどの活動を行っています。
「門前町ながの」の歴史をしっかり守り続ける使命
丸山さんの活動は、地元紙に紹介されるなどして、善光寺参詣者からも好評です。
「作業部会のメンバーの一員として、まち歩きのガイドツアーの提供、観光交流、情報の発信、語り部活動を通じて『門前町ながの』の活性化に貢献していきたい」。
丸山さんは、これからも多くの人の心の中に、長野の歴史と多くの魅力を届けていくことでしょう。