平成28年度 エイジレス・ライフ実践事例

都道府県・指定都市・中核市及び高齢者関連団体から推薦のあったエイジレス・ライフを実践する112名、社会参加活動を行う113団体の中から、内閣府に置かれた選考委員会(委員長:瀬沼克彰 桜美林大学名誉教授)の案を踏まえ、内閣府において、今年度のエイジレス・ライフ実践事例(個人)55名社会参加活動事例(グループ等)55団体を決定しました。

決定されたエイジレス・ライフ実践者に対し「エイジレス章」、社会参加活動団体に対し「社会参加章」を章する書状を交付するとともに記念の楯を授与します。

平成28年度 エイジレス・ライフ実践事例及び社会参加活動事例選考委員会

委員長
瀬沼 克彰 桜美林大学名誉教授

委員
有馬 廣實 拓殖大学政経学部教授
大島 典子 日本テレビ放送網(株)営業局業務部専門副部長
岡本 峰子 朝日新聞東京本社管理本部人事部採用担当部長
竹川 智子 (株)フラン代表取締役
松村 直道 茨城大学名誉教授
五十嵐 修二 下関市福祉部長
(敬称略)

エイジレス章受章者

北海道・東北 | 関東・甲信越 | 東海・北陸 | 近畿 | 中国・四国 | 九州 | 関連団体

(注)年齢は、平成28年4月1日現在

○北海道・東北ブロック
ブロック別通し番号 推薦自治体名 (ふりがな)
氏名
年齢 エイジレス・ライフの概要
1 青森県
(六ヶ所村)
いしかわ とみゑ
石川 とみゑ
94 看護師資格を持つボランティアとして、デイサービスにおいて週1回、通所者の体調管理の補助や、場の盛り上げ、また、新規の通所者への慣れるまでの付き添い等をしている。地域の信頼が厚いリーダー的存在であり、通所者からは「慣れない所でも安心して楽しく参加できる」と感謝されている。高齢でありながら元気に活動する様子は、元気で明るい長寿者の理想として地域住民の目標ともなっている。
2 青森県
(平川市)
さとう つり
佐藤 ツリ
82 誰かが次の世代に伝えていかなければ途絶えてしまう、地域の伝統文化である「昔こ(=昔話)」。ツリさんが語る「昔こ」は、懐かしくて温かく、聴く人を話に引き込み、そしてたくさんの人々を幸せな気分にする。自ら語り部として研鑽し、依頼があればどこへでも出向いて聴衆を楽しませようとするそのパワーとボランティア精神は、82歳の今でも衰え知らずである。また、昔語りに出向く際には必ず何人もの仲間(弟子)を連れて行き、「昔こ」を語らせて経験を積ませるという、後進の育成にも常に努力を惜しまない。
3 福島県
(伊達市)
えんどう としお
遠藤 利夫
83 家庭菜園の傍ら、歴史・民俗・生活慣習について研究し、市の生涯学習人材バンク(無償ボランティア)に登録し、講師として生き生きと活動を続けている。保原地区での歴史・民俗・生活慣習についての講師(講演)は平成6年から開始し、平成27年度は13回の講師活動を行っている。小学校で実施している「しめ縄づくり教室」は毎年の恒例行事となっており、地域で感謝され、いなくてはならない存在となっている。
○関東・甲信越ブロック
ブロック別通し番号 推薦自治体名 (ふりがな)
氏名
年齢 エイジレス・ライフの概要
1 千葉県
(横芝光町)
おおき きよし
大木 清
70 昭和62年から千葉県自然保護指導員として、ほぼ毎朝木戸浜海岸を見回り、アカウミガメの産卵場所、絶滅危惧種に指定されている横芝光町の鳥コアジサシの営巣(繁殖)地及びハマヒルガオの群生地等を保護するため、車両の乗り入れ防止のための杭打ちやロープ張り、海岸清掃活動に積極的に取り組んでいる。また毎年、地元の白浜小学校で自然の大切さを伝えている。
2東京都
(小金井市)
あらい えみこ
荒井 恵美子
83手工芸作品の個展を開催した際、来場した当時の老人クラブ会長から、会員への指導を請われたのを機にボランティアで指導を開始した。近年は、介護予防にもなる「はり絵」に力を注ぎ、6クラブ70名の老人クラブ会員の方々を指導している。小金井市悠友クラブ連合会主催の「趣味の作品展」(毎年2月開催)には、同氏の作品の他、受講者の作品も数多く出品し好評を博している。
3東京都
(あきる野市)
しみず かつ
清水 濶
79定年退職後、妻の協力を得て、始めた社会福祉協議会での弁当を届けるボランティア活動は、今年で20年目となる。また、同時期にはじめた畑の収益金を、東日本大震災の被災地の小学校に全額寄付している。このような活動は高齢者や障害者及び被災地の方々にも大変喜ばれている。その上、新たに児童の見守りボランティアを始めるなど、高齢とは思えないほど精力的に取り組んでいる。
4神奈川県
(綾瀬市)
はら のりこ
原 典子
7023歳で取得した2級洋裁技能士の資格を生かし、自宅で洋裁教室を開いている。きめ細やかな個人指導で評判。30代の頃初めて洋裁教室を開き、勤めのため中断したが、58歳の時、再び教室を始め20名の生徒が通っている。原さんが何より心掛けているのは、楽しく心地よい雰囲気づくり。ご主人がお茶の接待を手伝ってくれる。今後は、もっと若い人にも洋服作りの楽しさとプロへの道もある事を知ってもらいたいと考えている。
5神奈川県
(綾瀬市)
ふじわら まさ
藤原 まさ
94実体験を元に、地域の戦争を知らない世代に語り継いでいる。自宅の庭には花梨、柿、夏みかんなどの果樹が沢山植えられている。自身で育てた花木を地域のために、と自宅近くの遊歩道に植える活動を長年続けている。せっかく植えた花を持ち帰ってしまう人がいても、ご利益があったのだとまた根気よく植えていく。4年前からフォークダンスを習い始め、グループの最年長として仲間たちとの踊りを楽しんでいる。
6さいたま市せの ひろし
瀨野 弘
8787歳の現役アマチュアマジシャンとして、定期的な地域団体への慰問活動や、イベント参加、後継者育成の講義を行っている。
大学時代からの趣味であるマジックを、在職中から現在まで、慰問・奉仕活動として継続。
二度目の脳梗塞により身体活動に困難を生じたが、マジックの道具に触れることで奇跡的な回復を遂げ、活動にカムバックしたことで、「頑張ればできる」「あきらめない」「人との絆をもつ」等、来場者に感銘を与えた。
7さいたま市よしだ てつこ
吉田 テツ子
78退職後、音楽ボランティア「歌とピアノ」の活動を開始。さいたま市シルバーバンクに「WA&音」の活動登録。ピアノ伴奏による定期的な慰問とヴィオリラ(大正琴から生まれた弦楽器)演奏活動等を継続。
参加者とともに楽しむうち、この活動は”音楽療法”と自負が生まれた。活動の今日的・社会的意義への気づきから、音楽が記憶や思い出の引き出しを開くきっかけとなるよう、”共助の「元気活動」”に意欲的に取り組んでいる。
8船橋市つじ すてお
辻 捨夫
78定年後、ふなばし市民大学校園芸科の卒業生で船樹会を作り、一人暮らし高齢者宅や高齢者夫婦宅の植木の手入れや伐採など11年間行った。また、障害のある子供におもちゃを貸し出す図書館にボランティアに行った際、壊れたおもちゃを直して子供と親が感動してくれたことをきっかけにおもちゃの病院を始めた。今では年間1,110個のおもちゃを直し、子供に物の大切さも教えている。長年、高齢者・児童福祉の向上に貢献している。
9長野市いがらし みつこ
五十嵐 光子
79「身につけた技術で地域の皆さんの役に立ちたい。」と編物教室を営む傍ら、公民館成人学校や老人大学等の講師を務めてきた。平成5年からは、ボランティアグループを立ち上げ、18年間継続して篠ノ井地区の老人福祉施設へ手編みの作品をプレゼントしてきた。
近年では、民生児童委員が高齢者宅を訪問する際の手土産や、サロンでのお土産などにしてもらい、毛糸の暖かさを感じてもらいながら、話しのきっかけづくりにしてもらえたらと、プレゼントしている。
○東海・北陸ブロック
ブロック別通し番号 推薦自治体名 (ふりがな)
氏名
年齢 エイジレス・ライフの概要
1福井県
(福井市)
すわ こういち
諏訪 公一
92ダンス指導者の資格を生かし、昭和57年からボランティアで公民館等のダンス講師を始め、仕事の傍らダンスを教えるようになった。定年退職後はダンス講師に加えパーティ形式のダンス会を開催し、ダンス愛好者の交流の場づくりも始めた。現在は、当時の受講者等グループへの活動支援や高齢者サークルの講師などを務め、ダンスの楽しさと健康や美容への効果を普及して高齢者の生きがい健康づくりに貢献している。
2福井県
(福井市)
たや よしえ
田谷 芳江
83子供の頃の民話への興味から福井の民話の調査・研究を始め、昔の生活や遊びにも興味を持った。その知識を生かして平成7年から市のイベント等で話すようになり、民話等の良さや楽しさを伝えて福井に関心を持ってもらえるよう活動している。また長年趣味で関わる俳句では、平成21年からボランティアで俳句教室の講師を務めている。それらの活動回数は合計300回を超え、自らの研究成果や知識、経験を積極的に社会に還元している。
3静岡県
(裾野市)
なかにし たかし
中西 尚
102体を動かす事が好きで、若い頃はテニス・柔道、高齢になってからはペタンクや輪投げを楽しんでいる。毎年開催される老人クラブのペタンク大会、輪投げ大会に選手として出場している。16年前からは、友人に誘われ始めたボウリングを親子ほど年の離れた仲間と一緒に、毎週1回続けている。平成26年度には、全国長寿ボウラー番付で最高齢の横綱に認定されている。
4愛知県
(刈谷市)
ひらの てつたか
平野 哲孝
74現役時代に身につけた「成せば成る成さねばならぬ何事も」の精神で、生まれ育った地域で地区長就任を機に、リーダーシップを発揮し、あいさつ運動等に取り組む。特にホタル再生活動は緑と水を守る会ホタル再生部長として、学校と連携し、町内の二つの小学校と共に取り組み、公園内の川にホタル飛来を達成し、ホタル観賞まつりを毎年実施。環境を考える力を育み、子供たちに郷土を愛する気持ちを持ってほしいと精力的に活動し、地域の顔として慕われている。
○近畿ブロック
ブロック別通し番号 推薦自治体名 (ふりがな)
氏名
年齢 エイジレス・ライフの概要
1京都府
(向日市)
きむら きちたろう
7920歳から絵画教室に通い身につけた技能を生かし、向日市の敬老事業の一環として、百歳を迎えられる方に肖像画を作成している。作成にあたっては、複数の本人の写真を組み合わせるなどしてその人らしい姿を想像し、色合いの優しい水彩で描き、本人や家族からは、「ありがたい」「本人の雰囲気が写真より忠実に伝わってくる」など喜びや深い感謝の声があがっている。
2奈良県
(平群町)
まつい きよし
松井 澄
86歴史の宝庫である平群町の魅力に魅了され、そのことを多くの方に伝えるためにボランティアガイドの会を立ち上げ広く活動している。それに留まらず、自他ともに認める歴史好きであり、昨年には平群町ゆかりの地を訪ねながら伊勢神宮へ自転車の旅をするなど長年の夢を実現した。今後も平群町を歴史の町として広めていくために、長年の経験と知識を地域の役に立ててもらえることを期待されている。
3奈良県
(下市町)
いまい あきゆき
今井 昭幸
88平成13年よりがんで手術を数回受け、要支援状態であった。平成24年、介護予防教室に参加し要支援を取消するまでに回復。しかし、平成26年再手術により気力体力が低下したが、介護予防教室に参加。そこで川柳の紹介や面白さを伝える。そうすると閉じこもりがちな方が、川柳をしたいと弟子入りし、感動を求めに外に出るようになる。また町の八幡神社の400年の歴史のある安騎太鼓の唯一の継承者で、継承活動を休止していたが平成27年夏より再開した。
4和歌山県
(和歌山市)
やまだ いたる
山田 至
82地域社会に少しでも貢献できればとの思いから、サラリーマンシニアリーダーとしてイベントの企画・実施を学び、自主活動グループの「いきいきシニアわかやま」結成時に運営委員として尽力した。現在はシニア体操教室や日帰り旅行などのイベントを企画・実施している。
また、「ラフターヨガ・わかやま」のリーダーとして同メンバーと共に地域住民向けに講演や教室を開催するなど、介護予防活動にも尽力している。
○中国・四国ブロック
ブロック別通し番号 推薦自治体名 (ふりがな)
氏名
年齢 エイジレス・ライフの概要
1山口県
(周南市)
みずい たかし
水井 貴士
80自転車の修理について全くの未経験にも関わらず、引き取り手のない自転車(放置自転車)の修理等を通じて社会貢献を行う「わらしべ会」に入会。途中2年間の活動休止期間はあったものの、約20年間、会の中心として活動している。現在は会長に就任し、年間300台に上る自転車の修理・販売によって得られた収益は、毎年、社会福祉協議会へ寄付するとともに、その修理作業は、会員の健康づくりや認知症予防にもつながるなど、地域における社会貢献に大きく寄与している。
2愛媛県
(今治市)
まつだ しゅんいち
松田 俊一
76逆境を跳ね除けて人の為に働ける人間になりたいという少年時代から持ち続けてきた信念に基づき、定年退職後、各種自主団体の役職を最大20件つとめて、地域社会の為に生活の全てを注ぎこみ、活躍を続けている。特に老人クラブ連合会菊間支部の発足と、今治市防災士会の立ち上げに尽力され、地域活動のリーダーとして欠かせない人物でもある。
3愛媛県
(今治市)
むらかみ はるただ
村上 春唯
9258歳でクロッケーがしたいと地区の老人クラブに入会すると、持ち前の行動力と人柄で老人クラブ活動の中心的役割を担うようになり、自らが原動力となって新たにゲートボールや地域の清掃活動を始めたり、銭太鼓やグランドゴルフを一から勉強して町内に広く普及させるなど、次々と新しい事を取り入れて精力的に活動してきた実績があり、92歳になった現在も老人クラブの役員として意欲的に日々を過ごされている。
4広島市しんかい こうぞう
新開 耕造
79仲間の声をきっかけに、パソコン関係の知識を生かして集会所でのパソコン教室を始めた。講義の内容はワード、エクセル、パワーポイント、デジタル写真技術、筆ぐるめ、プリンター関係など広範囲にわたる。高齢者の余暇の有効活用及び認知症予防に繋がる活動ができればとの思いで始めて5年が経過し、現在の参加者は20名弱、毎週金曜日に休講なく活動を行っている。途中の休憩は、参加者同士の交流を深める場になっている。
5福山市うえだ せいし
上田 靖士
77独学で郷土史を30年以上にわたり調査・研究してきた。平成17年の市町合併以降、福山市文化財保護指導員を務める。また、沼隈町郷土文化研究友の会及び青年運動指導者・山本瀧之助の研究会を設立し、事務局長として地域と一体となった研究・功績紹介等を行っている。郷土文化の調査・研究だけでなく地域の先頭に立って文化財愛護の普及に努め、地域文化活動の中心的な役割を担い、日々生き生きと活動している。
6下関市こばやし てつお
小林 哲夫
87社会の役に立ちたいという思いで、習得した腹話術で、公民館や幼稚園、小学校、福祉施設や団体などからの依頼に対応し、長年にわたって活動を継続している。幼児から高齢者まで様々な方を対象とし、昔話、民話、創作物などを披露して喜ばれている。子供たちは身を乗り出すようにして反応し、高齢者は孫のような人形に注目して楽しんでくれることが何よりの喜びで、これからも出来る限り活動を続けていきたい、と意欲的である。
7下関市おかだ くにひろ
岡田 邦弘
75定年退職を前に新しい事に挑戦しようと「似顔絵」を習得した。人の勧めで平成13年から継続して、毎週日曜と祝日、唐戸市場で観光客などを相手に似顔絵を描く。多い時は1日に15人程度、平均5~6人の似顔絵を描いている。また依頼に応じて福祉施設、地域の夏祭りなどのイベントなどへ年間10回程度参加。年齢を重ねても、自分に与えられた健康と能力を生かし、フロンティア精神で自己を切り開いていくことが大切と考えて、似顔絵を描き続けている。
○九州ブロック
ブロック別通し番号 推薦自治体名 (ふりがな)
氏名
年齢 エイジレス・ライフの概要
1福岡県
(田川市)
はらだ はるこ
原田 ハル子
99戦争敗戦と炭坑閉山の大混乱時代にあって家族を養うため、また地域の人々を励ますため、昭和36年、ささやかな食料品店を開業。吟道に入門したのは平成2年、平成17年には皆伝師範取得。現在、毎週1回、稽古場で仲間と吟道の稽古に励む。毎年、北九州地区予選を突破し太宰府天満宮杯吟道決戦大会に出場、最高齢者として注目・喝采を浴びている。
2福岡県
(香春町)
きど ただかつ
城戸 忠勝
9061歳で居合道と剣道に入門し、77歳で居合道・79歳で剣道の7段を取得する。現在も週4回の稽古と毎日の素振りは欠かさず、率先して稽古に励む姿は、若い剣道家たちの良きお手本となっている。現在も大会へ出場し、好成績を収める活躍をしている。また、所属する剣道連盟の顧問として運営に尽力し、後進の育成指導にも力を注ぎ、大変慕われている。100歳の現役剣士を目標として、日々の稽古に精進している。
3大分県
(日出町)
ほり よしたか
堀 義孝
81定年退職後に前職の音楽的技能を生かして、音楽療法士など各種資格を取得し、介護保険施設での実践のほか、県下の生涯教育の場や健康教室等で、音楽を通じた健康づくりや介護予防活動を積極的に行っており、参加した人たちに大変好評である。また、在職中からママさんコーラスの指導を始め、滝廉太郎音楽祭のプロデュースなど幅広く活躍している。
4宮崎県
(日向市)
おざき みよこ
尾﨑 美代子
8460歳で洋裁とパッチワークの勉強を始め、習得した技術をシルバー人材センター内の生きがいづくりサークルの会員に指導する活動を始めた。古着をリメイクした小物づくりサークルとして始まった会は、現在は会員の技術も向上し、服や帽子等様々なリメイクに挑戦しており、販売した作品は、購入した人から大変喜ばれている。手作りの雑巾を介護施設に寄贈する活動も毎年行っており、施設利用者や職員から大変喜ばれている。
5北九州市まえだ としひろ
前田 利博
9271歳で北九州市立年長者研修大学校に入学。生活情報やコミュニケーションを学ぶコースで、新しい知識を身につけると同時に、自身のスキルの生かし方、学んだことを地元の人に還元する方法について学ぶ。卒業後、地元の市民センターで、「体操同好会」を発足し、地域住民の健康指導を15年に渡り続けている。また、老人保健施設でボランティアの会を立ち上げ、初代会長に就任、折り紙やちぎり絵の教室を開催し、施設に明るく楽しい雰囲気を提供するなど、地域のリーダー、コーディネーターとして活躍している。
6久留米市たにぐち しずこ
谷口 静子
97日本舞踊のサークルを立ち上げ、毎週1回の稽古を36年間継続しており、市内のイベントにも継続して参加している。地元老人クラブ女性部やカラオケ部の活動にも継続して参加することで、地域の高齢者が孤立しないよう積極的に行動している。約60団体で構成される生涯学習センター利用者の会の立ち上げメンバーでもあり、元気に活動を続けていることが、他の団体・学習者の励みになっている。
7那覇市うえはら なえこ
上原 苗子
77元看護師の経験を生活かして、地域ふれあいディサービスの健康チェックや自作の食事提供を18年継続。平成12年には高齢者の居場所づくりとして老人クラブわんから塾を発足、琉舞サークルの指導と老健施設への慰問を行う。70歳で中学教諭2種免許、75歳で幼稚園教諭1種免許取得。平成27年養護教諭免許1種を取得。生涯学習を口癖に真摯に地域貢献し、企画・実践する姿に多くの方の感謝と尊敬を集めている。
○関連団体ブロック
ブロック別通し番号 推薦団体名 (ふりがな)
氏名
年齢 エイジレス・ライフの概要
1(公財)あしたの日本を創る協会
(長崎県諫早市)
こが なおこ
古賀 直子
77生活学校創立からの会員で、闘病を続けながら「レジ袋削減運動」や洗剤の安全性に関する調査をするなど、環境問題に積極的に取り組んできた。また、地元の古いお寺の修復や草取りの手伝いをする一方、子供や高齢者を支え、昭和47年頃から子ども劇場代表として、子供達との交流を深め、地域住民から感謝されている。
2(公財)あしたの日本を創る協会
(大分県別府市)
ごとう さよこ
後藤 佐代子
74自然・人と人・アジアの共生~世代と国境を越えて~の信念のもと、農村女性起業家を誕生させ、異業種交流の女性達を基盤とした人材育成の組織をつくり、アジアの女性との共生をテーマに国際会議の開催、国際会議での講演等々、女性の能力開発に10余年努め、東南アジア8か国による女性会議を開催している。モンゴル国の女性能力開発に貢献した功績として、モンゴル大統領より「北極星勲章」を叙されている。
3NPO法人 市民福祉団体全国協議会
(港区)
そね きよつぐ
曽根 清次
7751歳で会社を退職し、直ちに中間支援団体で25年間の永きに亘り、会社員当時の技能(職業訓練指導員)を生かし、NPO法人の育成やデジタル自分史「人生百葉」を推進したが、昨年1月脳卒中に始まり、11月前立腺癌の手術迄6回も入院し活動を停止した。
ところが77歳(喜寿)を迎え、入院中に「元気で健康な毎日」を悟り、新にNPO法人の事務局長として、NPOの活動支援やタブレット指導及び元気体操で再スタートした。
4(公社)全国シルバー人材センター事業協会
(神奈川県開成町)
こばやし いさむ
小林 勇
71独学で習得したパソコン技術を地域自治会とシルバー人材センターの業務に生かすと共に、趣味の尺八を生かして、地域で演奏活動を行うと同時に、町の文化団体連絡協議会の会長として、町の文化の振興発展に寄与している。また町の重要文化財を活動拠点とするボランティア団体にも加入して、その役員として地域文化の伝承にも寄与している。更に放送大学に再入学し、6専門過程全ての履修を目指して生涯学習実践中である。
5(公社)全国シルバー人材センター事業協会
(新潟県三条市)
つのだ みちお
角田 道雄
81シルバー人材センターの仕事をきっかけとして、郷土の歴史上の人物に興味を持ち、一念発起し、この人物について学習、その結果、有志によるボランティアグループ「三条雲蝶会」を立ち上げ、ボランティアガイド(年間900人対象)、年数会の生涯学習講師として活躍するにいたる。80歳となった現在はこのグループの会長職を務め、最高齢のガイドとして活躍し続けている。
6(公社)全国シルバー人材センター事業協会
(愛知県一宮市)
こさか けいぞう
小坂 慶三
90定年退職後、華道を習い始め、生け花の技術を習得するとともに、花の癒しの素晴らしさに感銘を受け、多くの方に少しでも喜んでもらい、幸福になっていただこうと考え、いろいろな方が訪れる公共施設等に花を生けるようになった。平成11年から現在まで17年間継続して活動を行っており、市民の方の目を楽しませ、施設内美化にも貢献している。
7(公社)全国シルバー人材センター事業協会
(愛知県大府市)
どい きよこ
土井 潔子
9797歳の現在も、現役のシルバー人材センター会員として元気に就業している。30年以上にわたり、「大倉公園」の環境整備を続けている。「大倉公園」は、国の登録文化財に指定された由緒ある公園で、1年を通じて市民の憩いの場となっている。土井さんは、気持ちよく利用できるよう、長年にわたり裏方として環境整備に努めた結果、表彰を受けたりマスコミで紹介されるようになった。
8(公社)全国シルバー人材センター事業協会
(山口県周南市)
やまさき みつお
山崎 光夫
73周南市シルバー人材センター副理事長として活動しており、介護予防・日常生活支援総合事業への取組に先立ち、市・社会福祉協議会と協議の場を持ち、高齢者の活躍できる場としての体制作りに努めている。また、地区社会福祉協議会会長等兼務し、主に周南市が掲げている孤独死防止や見守り活動をする「もやいネットステーション」事業を立ち上げ、地域社会の活性化を図るとともに生涯現役を志として実践している。
9全国年金受給者団体連合会
(鹿児島県指宿市)
かみかわじ せいじ
上川路 盛二
98昭和22年に指宿市でゲートボールが始まり、会社の定年を機にゲートボールを始め45年携わっている。この間、県、市のゲートボール協会の要職を経てきた。今では地域の仲間と週5日8時半から10時半の2時間練習をしている。朝4時に起きて1時間指圧をしている。練習日は6時半ころ誰よりも早く会場へ行き清掃、会場準備をしてメンバーを待っている。仲間とのふれあい、健康づくりは地域の模範となっている。また、地域老人宅を回り包丁研ぎ等のボランティア活動をして大変喜ばれている。
10(公財)全国防犯協会連合会
(茨城県高萩市)
かなり かつこ
金成 勝子
71子供が剣道少年団に入団した事から自らも35歳で剣道を始める。以後36年間、団員へ指導を行いながら7段を取得。県代表で全国大会に6度出場の経験、指導力を買われ3年前から少年団指導も行いながら県立高校剣道部で外部コーチとして指導。地域との交流も大事にし、防犯ボランティアにも所属。少年団員と美化活動をしたり子供の健全育成にも力を注いでいる。その人望から市の体育指導員役員としても活動している。
11(公財)全国防犯協会連合会
(長野県諏訪市)
もりぐち みちこ
森口 三千子
79「諏訪市に、真に防犯活動できる女性部を作りたい」と女性部再発足に尽力し、平成14年支部長となり、自ら提案した活動を実行し定着させ、現在の女性部を作りあげた立役者である。自ら率先して考えたことを実行に移し、人前で話す力、人をまとめる力に優れ、会員から絶大な信頼を得ている。女性部の活動のみならず、そこで知り得た情報などを広く伝え、地域の高齢者の良き相談相手となっている。
12日本退職者連合
(大阪府高槻市)
まきた しげこ
牧田 成子
71仕事をしながら家事を楽しくこなすスキルを身につけていただいたら働く女性の満足度があがるのでは、と一念発起。退職後、自ら現役時代に経験・工夫した育児と家事の両立方法をもとに働く女性の支援として料理や家事力のコツを伝える教室を自宅で立ち上げ。手作りの大切さ、エコを心がけた料理を伝えている。10年ほど前からは、年の瀬に知り合いの一人住まいのお年寄りや高齢者家族、介護者を抱えた家族15世帯におせち料理のプレゼントを続けている。
13日本退職者連合
(名古屋市)
たなか かおる
田中 薫
91昭和32年、社内のマジッククラブのショーを見て興味を持つ。本格的に始めたのは昭和38年8月にできた地域のマッジク・グループに参加してから。以来この道59年。結婚披露宴、敬老会、幼稚園、誕生会など各種イベントで披露してきた。退職後は、小学校や老人ホーム、病院などで実演している。特に小学校では子供たちを相手にマジック教室を開いている。教室での練習は、ステッキ、ハンカチ、ロープ、リング、カードトランプ、シルクハットなどのお馴染みの小道具を使う。種も仕掛けもあるこの遊び芸に子供たちは、おおはしゃぎになる。
14(一財)日本郵政退職者連盟
(札幌市)
わたなべ まさあき
渡邊 理明
80退職後、余暇の利用と健康管理のためダンスサークルに入会し、ボランティア活動として毎週月曜日に老人介護施設利用者への社交ダンス指導を行っている。参加者からは、「楽しみながら運動になる」など好評を得ている。札幌市の「福祉のまち推進センター」の住民協力員に登録し、「見守り活動」の一員として一人暮らしの高齢者の安否確認活動に永年取り組んでいる。所属町内会の青少年部に所属し、子ども会活動の活性化及び青少年育成の取組みに永年にわたり尽力している。
15(一財)日本郵政退職者連盟
(山形県山形市)
はらだ せいしろう
原田 清四郎
81郵政在職中から書道に精進し地域の学生等からの要請に応え、学生・一般社会人に熱心に書道の指導を継続して実施し、書道の普及発展に貢献している。また、学生への指導は、基本の書写、小中学校指導要領により行い、技量を磨くと共に、人間形成のための忍耐力・礼節を重んじる指導を行っている。書歴は、日展入選(1980年)、読売書法会参与、山形県芸術文化協会理事、山形市芸術文化協会常任理事、書象会審査会員、墨華会会長等で多くの役職を務めながら書道芸術の向上・発展を通じ地域貢献に尽力している。
16(一財)日本郵政退職者連盟
(さいたま市)
おおつか いさむ
大塚  勇
78平成9年に退職後、埼玉県主管の「いきがい大学1年間」、さいたま市主管の「シニアユニバーシティ2年間」を修了、これを生かし街おこしの活性化に向け地域のリーダーとして様々な取組を行っている。この間「埼玉県街づくりサポーター」を委嘱され活動、「岩槻区区民会議会長」として街づくり活動推進に貢献、また平成19年4月から自治会長に就任、地域の発展と活性化に献身的に尽力している。さらに自治会防犯パトロール隊を結成し、町内はもとより小学校児童の登下校の見守り等を実施、地域の安心安全確保に多大な貢献をしている。
17(一財)日本郵政退職者連盟
(群馬県桐生市)
いまいずみ いくお
今泉 一久夫
76郵便局を退職後、中国旅行で「二胡」の哀愁漂う音色の素晴らしさに魅了され、平成13年に中国人の二胡奏者、馬 高彦先生に師事、その後「桐生二胡の会」を設立するとともに会長に就任、各地の二胡愛好者を指導育成しながら、ボランティアで桐生市内各地区の公民館、遠くは栃木県・埼玉県内等から招かれ、老人会、高齢者学級、老人福祉施設等を慰問、高齢化社会を迎え老人介護施設等入居者への音楽療法とマッチし、施設や地域社会から喜ばれている。その数は100か所を超える。
18(一財)日本郵政退職者連盟
(名古屋市)
よしだ よしのぶ
吉田 嘉宣
74退職を機に、高年大学等で防災について学び、平成18年12月に「名古屋みどり災害ボランティアネットワーク」に加入した。その後、災害から区民の生命・財産を守るため、行政機関と緊密な連携を保ちながら行う被災者の救援、復興支援活動及び防災意識の啓発に努める等リーダー的な役割をしている。また、副代表として地域防災の各種行事に参加し、指導的な役割を果たしている。
東日本大震災被災地に赴き、現地調査等を行い、今後予想される、東南海地震対策のため防災教育に尽力している。
19(一財)日本郵政退職者連盟
(山口県萩市)
こがわ すすむ
小河  進
75昭和45年頃萩市大字下小川鍋山地区にソメイヨシノの桜の苗木100本余りを植樹。見事な花が咲いたことから平成2年、町おこしの一環として、地区の人達に呼びかけ、この地区に通じる田万川、津和野の沿道1.5kmに200本の八重桜を植樹。以来25年間、草刈り・剪定・整枝・病害虫予防・施肥料管理等を一手に引き受け、毎年補植・増植作業を継続している。花見時は沿道の自己所有地を開放し、訪れる多くの人に喜ばれている。地域活性化への直向きで地道な活動に感銘している。
20(一財)日本郵政退職者連盟
(徳島県鳴門市)
おおにし たけし
大西  武
87昭和61年退職後、県内の老人会から俳句を通じて老後の生きがいづくりに資する俳句・俳画の講師の依頼を受けたのがきっかけで現在、県下11か所の教室で毎月20日程度「巡回講師」を行っている。平成8年には徳島県俳画合同展を企画・開催し、その後8年連続開催した。
また、鳴門市教育委員会から「出前講座」の講師、徳島新聞カルチャセンターの講師を委嘱されたほか、小中学生・高校生の青少年教育、老人会、婦人会、病院等のリハビリセンターからの講師要請等、多岐にわたり活躍している。
21(一財)日本郵政退職者連盟
(熊本市)
ひとぎでん いちお
粢田 一男
78石橋の造形美に魅せられ、熊本県内の石橋約370を油彩画にすることを決意し、記録化し後世に文化的遺産として残すことを計画。7年間を要して、文献・資料を漁り、地元の古老等から聴き取り等して、県内の石橋372の所在を確認。これを国土地理院の地図に表示し、関係する38の市町村に配付。また、372枚の石橋の絵を完成させ、画集を自費出版して、市町村の広報施設等で、絵や画集を展示するほか、国立国会図書館・熊本県立図書館に寄贈したところ、「文化的資産として永久保存する」旨の通知を受けている。

社会参加活動事例(社会参加章受章団体)