開会挨拶「高齢社会フォーラムin東京」

渡邉 清
内閣府大臣官房総括審議官

開会挨拶1

 皆様、こんにちは。内閣府の総括審議官という職を務めております渡邉と申します。本日は、少子高齢化社会を担当する内閣府特命担当大臣の衛藤晟一が、こちらの方に参りまして皆様にご挨拶申し上げるという運びを考えておったんですけど、ちょうど通常国会の開会式と重なってしまいまして、それが叶わなくなってしまいました。大臣に成り代わりまして、主催者側の一人といたしまして僭越ではございますが、ご挨拶を申し上げさせていただきたいと思います。

 この高齢社会フォーラムは、遡ること20年以上前、平成11年から開催されておりまして、平成21年からは、少子高齢社会に求められるシニアの方々の社会参加活動を促進することを目的に文部科学省、厚生労働省から後援をいただいて、内閣府が主催をさせていただいております。 本日は、関係者の皆様の大変なご尽力を賜りまして、フォーラムをこのように盛大に開催できましたことを、この場をお借りして厚く御礼申し上げたいと思います。 我が国の総人口が減少傾向にある中、65歳以上人口が増加を続けておりまして、総人口に占める割合でも令和元年9月15日時点の推計値で28.4パーセント、つまり、人口の4人に1人以上は65歳以上の方となっております。この数値は過去最高を更新しております。また、厚生労働省の発表によりますと、長寿化を反映いたしまして、日本人の平均余命は、大変喜ばしいことに女性87.32年、男性81.25年となっており、いずれも世界最高水準で、かつ、伸び続けております。 今後も高齢化の進展が見込まれる我が国におきましては、高齢者の方々がこれまでの人生で培ってきた経験や知識、豊富な人脈といった強みを存分に発揮して、活躍していただける環境を整えるとともに、お年寄りも若者も誰もがあらゆる場面で活躍できるエイジレス社会を実現し、持続可能な経済社会を築き上げていくことが、重要だと考えております。 このため政府といたしましても、一昨年、平成30年2月に第四次の高齢社会対策大綱を閣議決定するとともに、ニッポン一億総活躍プランや働き方改革実行計画に沿って、高齢期にある方々の活躍を支援すべく環境整備を図っているところでございます。

 さて、ここで本日のフォーラムの流れを簡単にご紹介させていただきます。まず、基調講演では、東京大学先端科学技術研究センター講師の檜山敦先生から、「ひとりも 地域も: 100年の一生を拡張するテクノロジー」という講演テーマで、ご講演をいただきます。また、分科会につきましては、三つのテーマごとにそれぞれの分野に深い見識をお持ちのコーディネーターの方と多彩なパネリストの方々をお招きしておりますので、活発なご議論を展開していただけるものと期待しております。最後に、本日のフォーラムが皆様の一層のご活躍のきっかけになることを祈念いたしまして、簡単ではございますけれども、開会にあたってのご挨拶とさせていただきます。本日は、どうぞよろしくお願い申し上げます。

開会挨拶2