開会挨拶「高齢社会フォーラムin東京」

坂本 哲志
内閣府特命担当大臣

開会挨拶1

 内閣府特命担当大臣の坂本哲志でございます。令和2年度「高齢社会フォーラムin東京」の開会に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。

 まず始めに、本日は、新型コロナウイルスの感染防止対策として、オンライン配信での開催となりますが、各界の有識者の方々に御参加いただき、フォーラムを開催できますことを、この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。

 さて、我が国では、高齢化が今後もますます進行し、あわせて、総人口の減少がさらに進むことが見込まれています。

 一方、我が国は、世界有数の長寿国であるのみならず、お年を召されても、就業や社会参加への意欲を持ち続ける方が多く、体力や運動能力も一貫して向上傾向にあります。また、これまで、高齢者の多くの方が経済的に心配なく暮らし、生きがいを感じておられると承知していますが、昨年からの新型コロナウイルス感染症により、高齢者の方を始めとして、国民の生活意識や行動にも変化が現れてきています。

 コロナ禍の中でも、高齢者の方々が安心して、生活の安定や生きがいを感じられるよう、各般の高齢社会対策に政府一丸となってしっかりと取り組んでまいります。

 本日フォーラムでは、コロナ禍における高齢者の日常生活や社会参加について考えを深める契機として、「ウィズコロナ時代のシニアの社会参加活動」をテーマに、東京都 健康長寿 医療センター研究所の藤原先生にご講演をいただくほか、分科会において、「健康」、「国際比較」、「社会参加」のテーマに分かれ、それぞれ深い見識をお持ちの多彩な方々に、活発にご議論いただくこととしております。

 このフォーラムを通して得られた気づきや成果を、ご視聴の皆さまが、それぞれの場で活かしていただくことで、ウィズコロナ時代におけるエイジレス社会の実現のきっかけとなることを祈念いたしまして、私からの挨拶とさせていただきます。