第2章 高齢化の状況

3 地域別にみた高齢化

 都道府県別の高齢化率について大まかな傾向をみると、東京、大阪、愛知を中心とした三大都市圏で低く、それ以外の地域で高い。平成12(2000)年現在の高齢化率は、最も高い島根県で24.8%、最も低い埼玉県で12.8%となっている。
 今後、高齢化率は、すべての都道府県で上昇し、平成37(2025)年には、最も高い秋田県で33.8%、最も低い滋賀県でも22.8%に達すると見込まれている。高齢化率の地域性は現在と大きく変わらないが、三大都市圏、特に首都圏で高齢化がより速く進むことが見込まれている(図2−1−5)。

図2−1−5 都道府県別高齢化率の推移

都道府県別にみた高齢化率の推移と将来推計を示した日本地図

 また、高齢化率による市区町村の分布をみると、昭和55(1980)年、60(1985)年には、多くの市区町村が高齢化率10〜15%未満を中心としてその付近に集中していたが、平成12(2000)年には、高齢化率20〜25%未満の市区町村が最も多くなり、また、分布の広がりも大きくなっている(図2−1−6)。

図2−1−6 市区町村別に見た高齢化率(高齢化率による市区町村の分布)

市区町村別にみた年次別高齢化率を示したグラフ

 

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