第2章 高齢化の状況

(2)社会保障給付

 年金・医療・福祉における社会保障給付をみると、平成11(1999)年度は75兆417億円であり、国民所得に占める割合は、昭和45(1970)年度の5.8%から19.6%に上昇している(図2−1−16)。

図2−1−16 社会保障給付費の推移

社会保障給付費と社会保障給付費の国民所得比の推移を示した年次推移グラフ

 社会保障給付費のうち、年金保険給付費、老人保健(医療分)給付費、老人福祉サービス給付費及び高年齢雇用継続給付費を合わせた高齢者関係給付費をみると、平成11(1999)年度は50兆3,559億円、社会保障給付費に占める割合は67.1%となっており、前年度の66.3%から上昇し、増加傾向が続いている。
 高齢者関係給付費の内訳をみると、年金保険給付費が37兆8,061億円と全体の4分の3程度を占め、老人保健(医療分)給付費が10兆9,443億円、老人福祉サービス給付費が1兆5,101億円、高年齢雇用継続給付費が954億円となっている(表2−1−17)。

表2−1−17 高齢者関係給付費の推移  <CSVデータ>

(億円、%)
年度 社会保障給付費
  うち高齢者関係給付費 社会保障給付費に占める割合
    年金保険給付費 老人保健(医療分)給付費 老人福祉サービス給付費 高年齢雇用継続給付費
昭和48年度(1973) 62,587 15,641 10,756 4,289 596 - 25.0
50(1975) 117,693 38,754 28,924 8,666 1,164 - 32.9
55(1980) 247,736 107,514 83,675 21,269 2,570 - 43.4
60(1985) 356,798 188,287 144,549 40,070 3,668 - 52.8
平成2年度(1990) 472,203 279,262 216,182 57,331 5,749 - 59.1
7(1995) 647,314 407,109 311,565 84,525 10,902 117 62.9
8(1996) 675,475 430,785 326,713 92,166 11,537 369 63.8
9(1997) 694,187 451,401 341,699 96,392 12,743 567 65.0
10(1998) 721,411 478,041 362,379 101,092 13,797 773 66.3
11(1999) 750,417 503,559 378,061 109,443 15,101 954 67.1
資料:国立社会保障・人口問題研究所「社会保障給付費」

 

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