第2章 高齢社会対策の実施の状況 

イ 老人医療費の動向

 平成12年度の老人一人当たり診療費は一般と比較すると4.9倍となっている(入院6.8倍、外来4.4倍)。その主な要因としては、高齢者は、入院・外来とも受診率が高く(入院5.8倍、外来2.7倍)、一件当たり受診日数が多い(入院1.3倍、外来1.4倍)ことがあり、年間の一人当たりの受診回数(日数)は一般と比較して多くなっている(入院7.5倍、外来3.8倍)。
 平成12年度の老人医療費は、介護保険制度が施行されたことに伴い、従来老人医療の対象となっていた給付の一部が介護保険の対象へと切り替わったため、前年度比5.1%減の約11兆1,997億円となり、国民医療費に占める割合は36.9%となっている(図2−3−27)。

 
図2−3−27 老人医療費と国民医療費の推移

図2−3−27 老人医療費と国民医療費の推移

 

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