第2章 高齢社会対策の実施の状況 

ウ 防災施策の推進

 高齢者は、身体機能の低下などによって災害発生時に的確な行動ができずに犠牲となる危険性が高く、災害を被ると生活の建て直しが困難であるため、災害からの高齢者の保護は特に重要である。
 「防災基本計画」(平成14年4月中央防災会議決定)においても高齢者等の災害弱者に配慮した防災対策を実施することとされており、病院、老人ホーム等の施設を守る土砂災害対策等を重点的に実施している。また、高齢化率の特に高い地域等が激甚な水害、土砂災害を受けた場合の再度災害防止等を図っている。
 消防機関においては、「住宅防火基本方針」(平成13年4月消防庁策定)に基づき、高齢者等を中心とした住宅火災による死者のより一層の低減を目標に住宅防火対策を推進している。また、防災基盤整備事業の一つとして災害弱者消防緊急通報システムの普及に努めている。

 

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